0-5。アトレティコ、ダニ・ハルケでエスパニョールを圧倒しリーガF開幕

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アトレティコ・フェメニーノは、リーガF 25/26シーズンを最高の形でスタートさせました。ダニ・ハルケ・スポーツシティで行われたRCDエスパニョール戦において、説得力のある勝利を収めたのです。ユベントスやコモとのプレシーズンマッチでの敗戦により、期待されたほどの仕上がりではなく疑問符も浮かんでいましたが、その不安は今季公式戦初戦となったバルセロナでの試合で一掃されました。

試合はやや不安定な立ち上がりとなり、エスパニョールはナイマ・ガルシア、パウラ・アラナ、シモナ、オナ・バラダッドらが攻撃の主体となって勢いを見せ、いくつかの危険な場面をつくりました。しかし、それらは得点には結びつきませんでした。

徐々にアトレティコはポゼッションを通じて試合の主導権を握り(前半終了時点でのポゼッション率は70%)、イェンセンがリズムをつかむにつれ、ビクトル・マルティン監督のチームは成長し、ゴールに迫りました。23分には左足のシュートがバーをかすめて外れ、その後もフィアンマ・ベニテスを経由してチャンスを生み出し、最終的にイェンセンが先制点を決めました。30分過ぎ、ガビのパスから胸でトラップし、落とさずにスルーパスを供給。抜け出したシンネが相手DFを体でブロックしながらサルバドールの飛び出しをかわしてネットを揺らしました。

後半に入ると、サラ・モンフォルテ監督率いるエスパニョールが反撃を試みましたが、アトレティコはカウンターで快適に試合を進め、とりわけジオやイェンセンのスピードと推進力が光りました。49分、再び試合を決定づける一撃が生まれます。イェンセンが右サイドから持ち込み冷静に立ち止まり、ゴール前にクロスを送ると、ガビ・ガルシアがインサイドで合わせて追加点を挙げました。

63分には試合を事実上決める3点目。ジオ・ベニテスが裏へ抜け出して相手GKと1対1に持ち込みますが、DFのスライディングでボールがこぼれます。それをフィアンマが拾って無人のゴールに流し込みました。

以降は試合のテンポが落ち、エスパニョールは戦意を失ったかのような状態に。アトレティコにとっては、昨季の重傷から復帰したカルメン・メナヨの復帰や、有望な新加入選手であるジュリア・バルテルのデビューという収穫がありました。

さらに、この試合では女子サッカー特有のVAR運用も注目されました。得点後に主審自身が映像を確認するという形式です。

まず87分、マカレナ・ポルタレスが個人技で突破し、2人のマーカーを外して豪快にシュートを放ち、サルバドールの反応が遅れゴールを奪いました。審判によるVAR確認の末、得点は認められました。

その後、ビクトル・マルティン監督の要請により、マヤによるファウルがPKとして再確認され、主審が認定。ルアニーがこれを決め、5点目にして試合を締めくくりました。

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