アトレティコ・マドリレーニョは、常に難しいナスティック・デ・タラゴナのホームで、堅実かつ内容のある勝利を収め、プリメーラRFEFグループ2の首位を取り戻しました。フェルナンド・トーレス監督率いるチームは、高い決定力を発揮し、絶好調であることを改めて示しました。
チームは非常に質の高いメンバーを揃えています。イケル・ルケとアルナウ・オルティスは両翼を切り裂くスピードスターで、フリオ・ディアスとボニャールが彼らを支えます。GKエスキベルは“得点級”のセーブを連発し、プリッチをはじめとするセンターバック陣も堅実。中盤にはセラーノとベロッティの強さがあり、モンセラーテやラヤンの足元には輝くような技術があります。そこにジャネの得点力と交代選手の貢献が加われば、アトレティコのシーズン序盤はまさに完璧です。直近7試合で6勝という堂々たる成績です。
試合の前半45分は、両チームがしっかりと整備された布陣で挑み、互いにチャンスをうかがう展開でした。前半の序盤はアトレティコ・マドリレーニョがボールを支配する時間が多かったものの、なかなか決定機を作れず、ナスティックがパスミスやボール奪取からカウンターでチャンスを伺う形に。そしてジャネの先制点以降、アトレティコが流れを完全に掌握し、さらにリードを広げるチャンスもいくつか作りました。
この日の最初の決定機は、フアンダがロングボールを完璧にトラップしてエリア内に侵入し、わずかに上へ外した場面でした。その直後、セビージャ戦でトップチームのベンチ入りを果たしてからわずか24時間も経たないうちに、GKエスキベルが出場。アレックス・ヒメネスの強烈なヘディングを驚異的な反応で防ぎ、スペインでも有望な守護神の一人であることを証明しました。そのセーブは、オブラク本人が見ても納得の出来栄えだったでしょう。
そして均衡を破ったのはアトレティコ。フリオ・ディアスのコーナーキックから、マークを外してフリーになったジャネが強烈なヘディングシュート。レボジョの守るゴールのポスト際に突き刺さる見事な得点でした。この一撃でナスティックはリズムを崩し、さらにルケの直接FKで追加点を狙うも、今回はレボジョが好セーブを見せました。
前半は両チームともセットプレーから得点を狙う展開でした。終了間際にはナスティックが決定的なチャンスを得ましたが、モルガドの至近距離からのシュートはクロスバーの上に外れてしまいました。
ナスティックの反撃
ナスティックは明らかに勝利を渇望していました。チームは週中のコパ・デル・レイでアトレティコ・バレアレスに敗れており、その焦りは後半開始から見て取れました。
54分、ナスティックは左サイドからの突破で決定機を作り、最後はオスカル・サンスが至近距離からシュート。しかし、エスキベルが再び神がかった反応で防ぎ、失点を回避しました。
そのセーブが試合の流れを決定づけました。70分、アトレティコが追加点を奪います。交代出場したモルシージョのロングパスを受けたアルナウ・オルティスがエリア内に切れ込み、逆サイドの隅へ美しいシュートを突き刺しました。今季5点目となるこのゴラッソで、アトレティコの首位を支えるキープレイヤーであることを再び証明しました。
ナスティック側は、プレーの起点でルケのファウルがあったのではないかと抗議しましたが、主審パブロ・モンテルルビオはこれを認めず、得点はそのまま記録されました。
その後もナスティックはセドリックのシュートなどで反撃を試みましたが、最後に試合を締めたのはアトレティコでした。再びセットプレーから、ハビ・セラーノの足元で3点目を決め、勝負を決定づけました。
  
  
  
  
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