今夏のアトレティコ・マドリードのアカデミー出身選手の中で最も注目を集めた一人がヤノ・モンセラーテです。彼はタウフィックとともにチョロの指揮下でプレシーズンの3試合すべてに出場し、特にラージョ・バジェカーノ戦とニューカッスル戦で良いプレーを見せました。さらに、開幕戦となるエスパニョール戦の初招集メンバーに入る可能性も高いとされています。
ヤノは2024年1月にサラゴサからアトレティコへ加入しました。トーレス監督の下でフベニールAに所属した数か月後、トップチームのプレシーズンに帯同しました。サン・ラファエルでの合宿では、チョロが彼を“主力組”に入れて起用し、周囲を驚かせました。昨シーズンは度重なるケガで継続性を欠いたものの、このプレシーズンでは再びシメオネ監督の下でステップアップを図っています。今季がエリートへの飛躍の年となるかどうか、注目されます。
しかし、1年半前のアトレティコ移籍は、彼の父の職を奪うことになりました。新契約にサインしてわずか数秒後、クラブから父アレックスに連絡が入り、サラゴサのテクニカルセクレタリー部門での契約解除が告げられたのです。アレックスは2014年から同職に従事し、それ以前はアトレティコ・モンソン、アンドラ、バルバストロ、ビネファル、エヘア、サリニェナ、デポルティーボ・アラゴンなどの監督を務めていました。現在は選手代理人業界に関わっています。
ヤノの退団はラ・ロマレーダのクラブに大きな痛手を与えました。彼はサラゴサ下部組織の逸材の一人と目されていたのです。アトレティコは複数のボーナスを含む契約で、50万ユーロ以下という条件で獲得しました。例えば、リザーブチームで一定数の試合に出場すれば30万ユーロを追加で支払う義務があり、トップチームに昇格すればさらに50万ユーロを支払うというものです(『ペリオディコ・デ・アラゴン』紙報道)。契約期間は2027年までとなっています。
ヤノは非常にテクニックのある攻撃的MFで、サイドでもストライカーの背後でもプレー可能です。プレービジョン、パス、ドリブルに優れ、そのスタイルはダビド・シルバに似ています。今夏、彼とタウフィックはアトレティコにとって最高の収穫となりました。今後トップチームに残るのか、それともフェルナンド・トーレス率いるリザーブチームを強化するのか、注目されます。
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