アトレティコ・マドリーはすでに25/26シーズンの計画を進めていますが、それはトップチームだけでなく、下部組織についても同様です。年齢や将来性を考えると、今後のキャリアを伸ばすために他クラブで経験を積む必要がある選手が少なくありません。
その中でもアトレティコのアカデミーで最も将来を嘱望されている選手の一人が、アレハンドロ・イトゥルベです。昨季はアトレティコBのキャプテンを務め、スペインU-21代表としてもプレーし、パリで行われた直近のオリンピックで金メダルを獲得しています。
そんなイトゥルベは、アトレティコを離れることになります。そしてすでに多くのオファーが届いていますが、その中でも特に魅力的なものが、スペインサッカーの名門で現在はセグンダ・ディビシオン(ハイパーモーション)に所属するクラブからのものです。
アルバセテ・バロンピエが来季に向けてイトゥルベに関心を示しています。ここ数年良い運営を続け、プロとしてもスポーツ面でも大きなチャンスが見込めるクラブです。
本人もその点を理解しており、今のところアルバセテが最優先の移籍先です。交渉は重要な局面を迎えています。アトレティコ・マドリーとしては、彼の権利を100%手放すことを望んでおらず、50%を保持したい意向があります。これが交渉の最大の争点となっており、解決すればイトゥルベはアルバセテのユニフォームを着ることになります。
将来のコントロールを失わないことは、アトレティコにとって非常に重要です。彼の成長を高く評価しているからです。実際、数週間前にポルトガルリーグのジル・ヴィセンテがイトゥルベとアトレティコにアプローチした際にも同じ条件を提示し、この点が折り合わずに話は進みませんでした。その背景には、アルバセテというより魅力的な選択肢が現れたこともあります。
アルバセテにはプランBも
アルバセテは、将来性のある若いGKを獲得してポジション争いをさせたいと考えており、イトゥルベの反射神経、足元の技術、プレッシャー下での経験を高く評価しています。しかし、イトゥルベだけが選択肢ではなく、カルロス・ベルモンテ(スタジアム)では別の候補も検討しています。ディエゴ・マリーニョ(フリー)、アンドレス・フェルナンデス(フリー)、ギリェルメ(ベティスB)などもプランBとして名前が挙がっています。
一方で、イトゥルベ自身にもレアル・サラゴサやグラナダ、さらには海外クラブからの関心もありますが、今のところアルバセテが最も魅力的だと感じています。
イトゥルベは2008年からアトレティコの下部組織で育ち、2027年まで契約を結んでいます。ロヒブランコの将来を担う有望なGKと評価されていますが、ヤン・オブラクの存在がトップチームでのチャンスを難しくしています。
彼の移籍は、昨季プリメーラRFEFでアトレティコBとして34試合に出場した後に行われる予定です。なお、Transfermarktによる市場価値は200万ユーロとされています。
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