もう一つのアルゼンチン対ブラジルの戦い

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サッカー界において、ブラジルとアルゼンチンほど長年にわたり続くライバル関係は他にありません。この火花を散らす関係は、両国代表の対戦を超えて国境すらも越えるものです。

今回、ブラジルのボタフォゴがシメオネ監督率いるアトレティコ・マドリーの前に立ちはだかる難敵となります。そして、アトレティコにはフリアン、ジュリアーノ、コレア、ムッソ、デ・パウル、モリーナといった6人のアルゼンチン人選手が所属しています。アルゼンチン色の濃いこのチームにとっては、非常に特別な一戦となることでしょう。

この歴史的なライバル関係が、ベスト16進出をかけた一戦でさらに白熱する可能性があります。リベルタドーレス王者のボタフォゴは、こうした心理戦に持ち込めば優位に立てることを理解しています。なぜなら、必要なのは3得点での勝利という明確なミッションを背負うアトレティコは、感情的にならず冷静にゴールを狙い続けるべきだからです。

デ・パウルと因縁の数々
このような心理戦で最も巻き込まれやすいのは、おそらくデ・パウルでしょう。アルゼンチン対ブラジルの試合で、アトレティコの背番号5が口論などに発展しなかった試合を探すのは難しいほどです。

直近の対戦でも、バルセロナ所属のラフィーニャが挑発的な発言をした後、アルゼンチンが4-1で勝利した試合の際に、デ・パウルは次のように反論しました。

「僕たちは誰に対しても無礼なことはしていません。でも、僕たちはずっとリスペクトを欠かれてきました。誰も僕たちを助けてくれなかった。すべてを自分たちの力で勝ち取り、いまもそれを証明し続けています。この5〜6年間、僕たちはすべての代表チームの中で一番のチームです」

もちろん、これはロドリゴ・デ・パウルが応戦した唯一の場面ではありません。カタールワールドカップ予選では、当時は敵だったものの後にチームメイトとなるクーニャと激しくやり合い、同じくコレアもその場に居合わせていました。コレアもまた、ボタフォゴのようなブラジル勢との因縁を知る選手です。

2021年には、ヴィニシウスとの試合中に「よく喋るな」と言い放ったこともありました。こうした姿勢はデ・パウルの持ち味とも言え、ボタフォゴ戦でも3-0という結果を目指すアトレティコにおいて、アルゼンチン人選手たちがその伝説をさらに広げる鍵となることでしょう。

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