オブラク:
試合開始15分間、サウンダーズはほとんど攻めてきませんでしたが、ヒメネスのミスで至近距離からのシュートをムソフスキーに許し、それをセーブする場面がありました。センターバックの出来が悪かったため、予想以上の仕事を強いられました。失点もあり、クリーンシートを守れませんでした。サウンダーズの攻撃は少ないながらも危険で、追加点もオフサイドで取り消されました。非常に苦しい展開でした。
ジョレンテ:
カバーリングに優れ、スピードでたびたび修正しました。守備が不安定な中で最も安定した選手でした。ヴィツェルのゴールにつながる強烈なシュートをバーに当てました。試合を通じて常に目立つ存在で、時折3バックの一角としても機能しました。
ヒメネス:
PSG戦では控えで、この試合はラングレが出場停止のためスタメン復帰。最初の失点機ではオブラクに救われました。普段のような安定感は見られず、ジョレンテが何度も修正に入る場面がありました。フィジカルも不安定に見え、前半終了後に交代しました。
ル・ノルマン:
左寄りの配置ではやややりづらそうに見えました。ヴィツェルへのアシストは見事でしたが、球際で弱く、何度か突破されました。サウンダーズの圧力はそこまで強くないものの、中央の守備は安定を欠き、オブラクやジョレンテに救われる場面もありました。全体的に守備陣の出来は不十分でした。
ハビ・ガラン:
正面から仕掛けてくるウイングが少なく、比較的落ち着いてプレーできましたが、守備ではまだ不安定なシーンもありました。バリオスが前方にいたことで攻撃参加の場面が増え、左サイドを広く使う役割を担いました。
ジュリアーノ:
再びサイドでの旋風のような活躍。縦への突破とスピードが武器です。バリオスのゴールやVARで取り消されたPKにも絡みました。エネルギーに満ち、カバーリングや動き出しも秀逸で、チームにとって不可欠な存在です。終盤も左からの突破で存在感を発揮し、バリオスに次ぐMVP級の働きでした。
コケ:
チームの秩序とバリオスの自由を保つうえで不可欠な存在です。ビルドアップやセンターバックへのカバーなどに貢献しましたが、スピード不足からカットが間に合わない場面もありました。常に下がってボールを受け、90分間は難しいものの、彼の存在があることでチームの安定感が増します。
デ・パウル:
この試合では本来のパフォーマンスを発揮できませんでした。チームの構築面での貢献は少なく、ライン間でのプレーもうまくいきませんでした。フリアンにボールを供給する役割を担いながら、その姿は目立ちませんでした。クラブワールドカップではまだ調子が上がってきていません。
バリオス:
素晴らしい試合でした。相手ゴール近くでプレーさせるべき選手であることを証明しました。コケの存在で自由な役割を与えられ、大会初得点となる強烈なシュートを決め、さらに3点目も冷静にフィニッシュ。左サイドに位置しながら中へ絞ってプレーし、ボールによく絡みました。守備的な責任を減らし、前線でのプレーに集中できる今のポジションは理想的です。守備的MF(おそらくカルドーソ)の獲得により、彼を常に攻撃的な位置に置けるようになることが望まれます。
フリアン・アルバレス:
試合の序盤は動きにキレがあり、セルロートとの連携や左サイドへの流れでゲームに参加しました。決定機を逃し、バーを叩くシーンもありました。セルロートとの連携では良いパスもありましたが、フィニッシュや連携の精度には欠けました。彼にしては珍しくチャンスを逃す場面があり、全体的には精彩を欠いた印象です。
セルロート:
グリーズマンの控えとして大会をスタートしましたが、彼がいることでスペースは生まれます。ただし、決定力は課題です。バリオスのゴールの起点となり、2点目にも貢献しましたが、前半の2つの決定機を外したことが評価を大きく下げました。チームにとって重要な働きをしているものの、あの2つのミスは致命的です。
途中出場選手
ヴィツェル:
試合に入って最初に触ったボールで2点目を決めました。今大会でクラブを去る予定ですが、最後までプロフェッショナルな姿勢を見せています。 シアトルの得点時にはスピードの不足が響きました。守備全体の不安定さは解消されず、課題を残しました。
ギャラガー:
シアトルの2点目を阻止する重要なカットがありました。ビルドアップではあまり存在感がなく、運動量はありますが、プレーにはまだ輝きが足りません。
グリーズマン:
この日はベンチスタート。 シアトルの攻勢により前線でプレーすることになりましたが、得意な役割ではなく、裏を狙う動きがない中で孤立気味でした。攻撃を落ち着かせる役割に徹しました。
コレア:
いつも輝きやクラスの片鱗を見せます。何度か連携を試み、グリーズマンにアシストしようとしました。
ナウエル・モリーナ:
サウンダーズの終盤の攻勢を受け、守備を安定させるために投入されました。右サイドが締まり、チームの守備が落ち着きました。
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