シアトルでは、アトレティコ・マドリーとの対戦を心待ちにしています。ボタフォゴ相手に善戦した彼らは、次はコルチョネロスにも同じように挑みたいと意気込んでいます。番狂わせを夢見る中、シアトル・サウンダーズの最も優れた選手、オベド・バルガス(19歳)にとっては、さらに特別な一戦になります。というのも、このアンカレッジ出身の選手は、子どもの頃からアトレティコのファンだったからです。
このことは、シアトル・サウンダーズの公式ウェブサイトで彼自身が明かしており、小さい頃からアラスカでサッカーをしていた頃からアトレティコの価値観に共感していたと語っています。常勝チームを応援するという発想は、自分には合わなかったといいます。「他のチームが僕のアラスカのチームを見ると、『こんな弱そうな連中、簡単に勝てる』と思っていた。でも僕は、そうじゃないんだと証明したかった。アカデミーに入ったときも、チームメートに『アラスカから来たやつが何しに来た?』と聞かれた。でも僕は、自分の方が上だと証明したかったんです」。
このような反骨心が、彼をアトレティコへの信仰に導いたと語ります。「アトレティコ・マドリードは、いつだって“本命”じゃない。2014年のチャンピオンズリーグ決勝で彼らを見て、それが自分の人生と重なる気がしたんです」と語るバルガスは、アトレティコのスローガン「勇気と心(Coraje y Corazón)」をそらんじるほど。「アラスカ出身の僕は、変化を勝ち取るために戦わないといけなかったし、アカデミーのチームだったり、Bチームだったり、代表チームだったり、自分のキャリアを通じて常にそんなメンタリティでやってきました。」
オベドは、アトレティコとの対戦を心待ちにしています。「僕にとってすべてを意味します。どんなメンバーが出場するか、誰がプレーするかは分かりません。でも彼らとプレーできること、あのユニフォームやエンブレムを見ることだけで、僕にとっては大きなモチベーションになるんです」。
バルガスは、アメリカのユース代表として国際試合に出場した後、メキシコ代表を選び、すでにA代表デビューも果たしています。憧れの選手はアントワーヌ・グリーズマンで、シアトルのファンに向けてこう語ります。「一つだけ言えるのは、対戦相手になったときには“ファン”にはなりません。彼らに勝つために全力を尽くします。」
そして、そのためにはホームの利を信じているといいます。「僕たちにはホームというアドバンテージがあります。シアトル、自分たちのスタジアムでプレーするのだから、それを力に変えなければいけません。実力差があるのは明らかですが、それでもこのチャンスを生かして、人々が間違っていることを証明したい。競い合い、自分たち自身に証明したいんです。他の誰かではなく、自分たち自身に。」
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