アトレティコはPSG戦で審判のせいで敗れたわけではありませんが、ルーマニア人審判のイシュトヴァン・コヴァチ氏は、パリのチームとの一戦でロヒブランコにとっての惨事に一役買ったと言えます。
シメオネ監督率いるアトレティコは、PSG戦でわずか8つのファウルしか犯していないにもかかわらず、最終的に5枚のイエローカード(ル・ノルマン、ジュリアーノ、コケ、コレア、ヘイニウド)と、イエロー2枚による退場でラングレを失いました。これは、一見しても納得のいかない内容です。
この試合は“ホワイトグローブ”(非常にクリーン)な内容と言ってもよく、競り合いはあったものの、フェアプレー精神に満ちていました。遅れたタックルなどの危険なプレーはまったく見られませんでしたが、ルーマニア人審判は両チームに対して同等の判定を下していたとは言えません。
アトレティコの選手によるタックルは、ほぼすべてがイエローカードにつながるような状況でした。アトレティコは、ジュリアーノがスピードに乗ってゴールに向かっていた場面で、PSGのヌーノ・メンデスが彼を倒したにもかかわらず、コヴァチ審判がそのプレーをまったく問題にしなかったことに対して強く抗議しています。このプレーは、試合の流れを変え得るものだったにもかかわらず、ファウルすら取られませんでした。
その後、コヴァチ氏はフリアン・アルバレスの得点について、一度はピッチ上でゴールと認めたにもかかわらず、後に取り消しました。この判定にはアトレティコ関係者も非常に驚いており、むしろ呆気に取られたというのが実情です。
シメオネ監督、オブラク、コケなど、試合後にメディア対応を行ったアトレティコの面々は、コヴァチ審判に対するチーム全体の憤りをはっきりと口にしました。アトレティコの2人のキャプテンを含む、冷静かつ経験豊富な選手たちですら、コヴァチ氏の裁定は公平とは言えないと感じていたのです。
アトレティコにとって、審判に泣かされる状況は今回に限ったことではありません。マルチニアクからコヴァチへ。アトレティコが主役となった前回のチャンピオンズリーグのレフェリングで何が起こったかを思い出す必要はありません。あの時はマルチニアクがアトレティコにとって不利な、歴史に残る決定を下しました。そしてレアル・マドリーが難なく勝ち上がったのです。マルチニアクとその補助審判たちは、瞬時のうちにあるプレーを判定しましたが、そのシーンについては数週間経っても誰も一致した見解を持っていません。そしてその傷が癒えないうちにコヴァチが現れました。ポーランド人主審からルーマニア人主審へ。マドリードのクラブは、審判運がほとんどありません。チャンピオンズリーグでの敗退後、アトレティコは再び国際大会に挑みました。そして、審判との悪夢は続いているのです。
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