セルロートの裏付け

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欧州5大リーグで、今季8得点以上を記録している選手の中で、ノルウェー代表のアレクサンデル・セルロートほど高い得点効率を誇る選手はいません。彼は78分に1点というペースでゴールを決めており、直近4試合で7得点を挙げ、FIFAクラブワールドカップでの先発起用が有力視される中、絶好調で大会に臨みます。

アトレティコでの1年目にリーグ戦20得点を挙げた彼の成績は、キリアン・エムバペ(31点)、ロベルト・レヴァンドフスキ(27点)、アンテ・ブディミル(21点)に次ぐ得点数ですが、出場時間当たりの得点効率では、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、イングランドの主要リーグの中で他を圧倒しています。

最も近い数字を記録しているのは、レヴァークーゼンのパトリック・シック(80.1分に1点)と、パリ・サンジェルマンのウスマン・デンベレ(82.7分に1点)で、どちらも新設されたこの国際大会の初戦となる日曜日に対戦する相手です。

また、バイエルン・ミュンヘンのハリー・ケイン(92分に1点)や、レアル・マドリーのエムバペ(95.8分に1点)よりも効率的である点も注目に値します。特にセルロートは、シーズン終盤まで主に控え選手であったにもかかわらず、直近26試合で19ゴールを記録しています。

これは欧州5大リーグに限った話ですが、他のコンペティションやより広範なリーグも含めた場合でも、コパ・デル・レイとチャンピオンズリーグでの4得点を加えたセルロートは、依然として最も効率的なストライカーの一人です(ただしこの場合、得点効率は88分に1点に落ちます)。

このセルロートの上を行くのはわずか5人で、いずれも『Be Soccer Pro』によると、リカルド・ペピ(PSV/60分に1点)、オ・ヒョンギュ(ヘンク/72.5分に1点)、ヴィクトル・ヨケレス(スポルティングCP/77分に1点)、ソネル・アイドゥグドゥ(サムスンスポル/78.2分に1点)、ヴィクター・オシムヘン(ガラタサライ/87.5分に1点)です。

50試合中30試合で控えだったセルロート
これは、アトレティコにおけるセルロートの「実績証明」と言えます。加入初期は不安定で、ディエゴ・シメオネ監督の下で出場した50試合のうち30試合で控えだったセルロートですが、ここ最近の試合ではスタメンに名を連ねるようになってきました。直近4試合のうち3試合、7試合中では5試合に先発出場しており、まさに今が彼のタイミングです。

クラブワールドカップを間近に控え、スペインのラ・リーガ終了後からアメリカでの大会までの間にノルウェー代表として1得点を記録し、水曜日にはチームに再合流しました(木曜日の夕方には、代表活動に参加していなかった選手たちと同様のメニューでトレーニングを行いました)。アトレティコでの直近の成績も、彼が「予想以上に」5点多くゴールを決めていることから、調子の良さが裏付けられます。

今季の24ゴール(右足7点、左足14点、頭3点)には、途中出場での14点と先発出場での10点が含まれます。これらは17試合に分かれて記録されており、総シュート数94本中、枠内シュートは53本にのぼります。

PSG戦で1トップの主力として先発か?
セルロートは、ロサンゼルスのローズボウルで行われる日曜のパリ・サンジェルマン戦で先発出場が予想されており、前線の「唯一の基点」としての起用が見込まれています。ジュリアーノ・シメオネが右から、フリアン・アルバレスが左からクロスを供給する形で、彼の高さとポストプレーが生きる4-3-3フォーメーションが想定されますが、シメオネ監督は4-4-2を採用する可能性もあります。

アントワーヌ・グリーズマンとのポジション争いに加えて、セルロートは自らの過去とも戦っています。かつてメトロポリターノでのリール戦では決定力に苦しみ、昨年11月から今年4月中旬にかけては控えが続きました(ラス・パルマス戦の2-0勝利からバジャドリード戦の4-2勝利までの29試合中、23試合で控え出場でした)。その中には、チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦も含まれています。

ちなみに昨年11月6日に行われたルイス・エンリケ監督率いるパリSGとのパルク・デ・プランスでの一戦では、セルロートは1分も出場していません。先発はおろか、交代出場すらありませんでした。その試合では、ハビ・ガラン、、ロドリゴ・デ・パウル、、コナー・ギャラガーの順で、それぞれヘイニウド、、リケルメ、コレア、リーノが途中出場しましたが、セルロートには出番がなかったのです。

そんな彼が今、クラブワールドカップへと向かって飛躍しようとしています。

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