パリ・サンジェルマンとアトレティコ・マドリーは、クラブ・ワールドカップのグループB初戦で日曜日に再び顔を合わせます。これは両クラブにとって公式戦唯一の対戦であった2023年11月のチャンピオンズリーグ・パルク・デ・プランスでの1-2の試合以来、7か月ぶりの再戦です。この試合では、試合終了間際のアルゼンチン人選手アンヘル・コレアのカウンターによるゴールが決勝点となりました。
この試合は、ルイス・エンリケ監督率いるパリが支配とほぼ一方的な攻撃を続けたにもかかわらず、ディエゴ・シメオネ監督のチームが粘りの守備を貫き、最終的に予想外の形で勝利を収めたものでした。それ以来、PSGはあらゆる大会でタイトルを獲得しています。
- PSGの「新たな」決定力
2023年11月6日の試合では、アトレティコの勝利の鍵となったのは、攻撃時の効率性でした。ジャンルイジ・ドンナルンマのゴールに向けてアトレティコは4本しかシュートを放たず、そのうち2本がゴールに結びつきました。一方のPSGは19本シュートを放ち、そのうち枠内が9本、ゴールはわずか1本、決定率は12%でした。
当時のPSGはゴールとの相性に問題を抱えていましたが、公式戦14試合で32得点という数字(平均2.28点)を記録していました。その後、アトレティコ戦を経てPSGは44試合で120得点(平均2.72点)を挙げており、統計上の予測(xG)を21点も上回っています(98.51 → 120点)。
- グリーズマンの対照的な現状
11月の試合では、アントワーヌ・グリーズマンはフル出場し、フランスでの試合では内容こそ芳しくありませんでしたが、終盤のアシストで勝利に貢献しました。17試合で4得点5アシストという成績で、当時はレギュラーとしての地位が揺るぎないものでした。
しかし現在は16試合連続無得点と不振に陥っており、直近の公式戦21試合でわずか1得点3アシストにとどまっています。最後の7試合中5試合で先発を外れており、日曜の試合ではベンチスタートが予想されています。
- デンベレの躍進(と出場不安)
昨年11月の試合で、ウスマン・デンベレは右サイドの先発として出場しましたが、当時はまだ現在のような存在感はありませんでした。12試合で5得点4アシストというまずまずの成績ではありましたが、2025年に入ってからの活躍は目覚ましく、バロンドール候補にも名前が挙がっています。
2024年12月15日以降、PSGで33試合に出場し、28得点8アシストという成績を記録しています。しかし、スペイン代表とのネーションズリーグ準決勝での負傷により、日曜のアトレティコ戦の出場には疑問符がついています。
- セルロートの現在の存在感
アレクサンデル・セルロートは、昨年11月の試合では出場機会が一切なく、ベンチ入りすらしませんでした。フリアン・アルバレスとアントワーヌ・グリーズマンが2トップを務めた試合で、シメオネ監督が行った5つの交代にも含まれていませんでした。
しかし今、彼の立場は一変しています。直近4試合で7得点を挙げ、今季ここまで24ゴールを記録しており、クラブ・ワールドカップでの先発が有力視されています。
- アセンシオからドゥエへ
前回の試合でのPSGの先発は、ドンナルンマ、ハキミ、マルキーニョス、パチョ、ヌーノ・メンデス、エメリ、ビティーニャ、ジョアン・ネベス、デンベレ、バルコラ、アセンシオという構成でした。しかし、現在は3人の主要選手が入れ替わっています。それがクヴィチャ・クワラツヘリア、ファビアン・ルイス、デジレ・ドゥエです。
現在20歳のドゥエは当時、試合終盤にわずかに出場した程度で、まだ無得点でした。しかし今シーズンは15得点14アシストと大きく飛躍し、チームを牽引する存在へと成長しています。
- クワラツヘリアの加入
PSGは冬の移籍市場で野心を示し、ナポリからクヴィチャ・クワラツヘリアを獲得しました。卓越したスピード、突破力、献身性、ゴール能力を兼ね備えたウインガーです。
PSGはこの選手に7,000万ユーロを投じ、加入後は28試合中25試合に出場し、21試合で先発しています。チャンピオンズリーグの決勝トーナメント以降は全試合に先発出場し、7得点5アシストを記録しています。相手守備陣にとっては大きな脅威となっています。
- 全てを制したPSG
かつてはチャンピオンズリーグでの不安定な戦いぶり(アーセナルに0-2で敗北、PSVとはホームで1-1、ジローナ戦はGKのミスによる1-0勝利)が指摘され、まだチーム作りの途上と見られていたPSGでしたが、今は全く異なります。
現在のPSGは、出場したすべての大会で優勝を果たしています。国内リーグ、フランスカップ、フランス・スーパーカップ、そしてついに悲願のチャンピオンズリーグ優勝を達成しました。この結果により、プレッシャーからは解放された一方で、クラブ・ワールドカップにおける責任と意欲は依然として高いままです。もちろん、この大会も制覇を目指しています。
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