サッカーの世界では、180度どころか、380度の展開が珍しくありません。
ある日、ジョニー・カルドーソはスポルチ・クルーベ・インテルナシオナルで育成を受けていましたが、次の瞬間にはレアル・ベティス・バロンピエの一員となり、チェルシーとのUEFAカンファレンスリーグ決勝進出を果たしました。タイトルは獲得できなかったものの、ベティスでの活躍は十分に評価され、アトレティコ・マドリーの注目を集めることになりました。
そして、ラ・リーガの名門クラブにステップアップする扉が大きく開かれ、状況はミッドフィルダーである彼にとって順調に見えるかもしれません。しかし、その行く手には、ゴールドカップとクラブワールドカップという二つの大きな難題が立ちはだかっています。
国のためか、新天地のためか?
問題は、マウリシオ・ポチェッティーノ監督もディエゴ・シメオネ監督も、この夏に控えるイベントに向けてカルドーソの多才さを必要としているという点です。
そのため、ニュージャージー出身の彼は現在、アトレティコ・マドリーとアメリカ代表(USMNT)との間で引っ張り合いにあっており、CONCACAFの試合に出場するのか、それともクラブワールドカップでアトレティコの補強要員として出場するのかを早急に決めなければなりません。
どうやら、最終的な決定は彼が正式にアトレティコに加入した際に明らかになるとみられています。そうなれば、ロヒブランコスが彼を獲得した目的がクラブワールドカップでの強化であるのかどうかが判明するでしょう。
今のところ、水面下では静けさが保たれているものの、マウリシオ・ポチェッティーノ監督は一歩先を行き、スイスとトルコとの国際親善試合に向けたメンバーリストに彼を加えました。この決定により、カルドーソは「星条旗」のチームの合宿に参加することとなりました。
板挟みの状況にあるカルドーソ
2025年の新形式FIFAクラブワールドカップでアトレティコと共にプレーしたいというカルドーソの希望は、表向きには明白に見えるかもしれませんが、その裏にはいくつかの影響が潜んでいます。
もしジョニーがクラブワールドカップの「グループB」の一員として全面的に参加することを受け入れた場合、USMNTでの彼のポジションは、ポチェッティーノ監督が招集した若手の誰かによって埋められる可能性があります。そして、タイラー・アダムスのような選手がレギュラーの座を奪う可能性も否定できません。
さらに、クイン・サリバンやセバスチャン・ベルハルターといった名前も挙がっており、彼らは静かにレベルアップを続けており、MLS(メジャーリーグサッカー)においてバンクーバー・ホワイトキャップスやフィラデルフィア・ユニオンで存在感を放っています。
そして忘れてはならないのが、南米出身の監督の信頼を勝ち取ることが極めて重要だという点です。というのも、2026年ワールドカップがすぐそこに迫っており、だからこそジョニー・カルドーソは、最終的な決断を下す前に慎重に考える必要があるのです。
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