アトレティコ、サウジ移籍を拒否したテオ・エルナンデス獲得争いに参戦か

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アトレティコ・マドリーは、この夏の移籍市場で非常に慌ただしい動きを見せることになりそうです。補強が必要とされているポジションの一つが左サイドバックです。クラブ・コルチョネロは複数の候補者をリストアップしていますが、アルバロ・カレラスのようにレアル・マドリーを選択したことで、候補から外れた選手もいます。

また、・グティエレスに関しては、ジローナ側が要求した金額の高さや、当人のアトレティコからのオファーに対する態度が影響し、こちらも見送りとなったようです。レバークーゼン所属のアレックス・グリマルドなどは候補として残っていますが、いずれも高額な取引が予想されます。

そうした中で、イタリアから新たな名前がアトレティコの左サイド候補として浮上しました。それが下部組織出身であり、旧知の存在でもあるテオ・エルナンデスです。彼は今季限りでACミランを退団する見込みです。移籍専門ジャーナリスト、ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、ミランはサウジアラビアのアル・ヒラルとテオ・エルナンデスの移籍で3,500万ユーロの合意に達したものの、選手本人はまだ了承しておらず、欧州のビッグクラブからのより良いオファーを待っているとのことです。

同氏によれば、アトレティコもすでにテオの獲得に向けて調査を行っており、移籍金や復帰への意思について確認しているものの、現時点ではまだ具体的な進展はないようです。

移籍が実現した場合の課題
もし実現すれば、2017年にテオ選手がアトレティコを去った経緯を考えると、非常に注目すべき移籍となるでしょう。このフランス人選手はロヒブランコのカンテラ出身で、トップチームではデビューしていなかったものの、アラベスへレンタル中にレアル・マドリーへの移籍が決まりました。この移籍はアトレティコのサポーターやクラブ関係者から「裏切り」として受け止められました。

同時に、この問題は、アトレティコとレアル間で結ばれていた、両クラブの下部組織の選手には手を出さないという「不可侵条約」の破綻にも影響を与えました。テオがレアル・マドリーに加入した際、「白いクラブでプレーすることは幼い頃からの夢だった」と発言したことも、アトレティコとの関係を改善する助けにはなりませんでした。もしこの件が進展するとなれば、これらの問題がどのように解決されるかを見守る必要があるでしょう。

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