アトレティコ・マドリーは、クラブ版ワールドカップの初開催に向けて準備を進めています。この大会は、代表チームによる「大会の中の大会」に似た形式で行われますが、現在のアトレティコの選手の中には、ワールドカップ優勝経験者が6人もおり、ディエゴ・シメオネ監督率いる同クラブは、最も多くの優勝者を擁する参加チームとなっています。
カタールワールドカップ(2022年)の優勝者であるアルゼンチン代表のフリアン・アルバレス、ナウエル・モリーナ、アンヘル・コレア、ロドリゴ・デ・パウル、そしてロシアワールドカップ(2018年)で優勝したフランス代表のアントワーヌ・グリーズマン、トマ・レマルが、この“優勝者リスト”を構成しており、アトレティコは今夏のクラブワールドカップにおいて象徴的な存在の一つとなっています。
チーム内最多得点者である“ラ・アラーニャ”ことアルバレスは、今季29得点を記録しており、カタールでは7試合で4ゴールを挙げました。ポーランドとのグループ最終節で1点、オーストラリアとのベスト16で1点、クロアチアとの準決勝では2点を決め、リオネル・スカローニ監督率いるチームの中で重要な役割を果たしました。
同じく中心選手だったのがロドリゴ・デ・パウルで、アルゼンチン代表の全7試合すべてに先発出場しました。サウジアラビアに1-2で敗れた初戦の衝撃から始まり、メキシコ(2-0)、ポーランド(0-2)、オーストラリア(2-1)、クロアチア(3-0)との勝利、オランダとの準々決勝の2-2(PK戦勝利)、そして決勝フランス戦(3-3、PK戦勝利)まで、すべての試合で中盤を支えました。
ナウエル・モリーナも右サイドバックとして全7試合中6試合に先発し、準々決勝のオランダ戦では1得点を記録。キリアン・エムバペ擁するフランスとの決勝にも出場しました。一方、アンヘル・コレアは大会直前に追加招集され、クロアチアとの準決勝にて86分から途中出場しています。
ロシアワールドカップ優勝メンバーの2人、アントワーヌ・グリーズマンとトマ・レマルも、アトレティコに在籍しています。クラブ最多得点者であるグリーズマンは、決勝でクロアチアに4-2で勝利した試合を含め、4得点・2アシストを記録するなど大会を通じて活躍しました。レマルは、グループステージ最終節のデンマーク戦で出場し、ディディエ・デシャン監督率いるフランス代表がすでに突破を決めた後の試合でプレーしました。
アトレティコの6人に次ぐのは、アルゼンチン勢で構成されるリーベル・プレートの4選手で、いずれも2022年の優勝者です。GKフランコ・アルマーニ、DFヘルマン・ペッセージャ、マルコス・アクーニャ、ゴンサロ・モンティエルが名を連ねます。
続くのは、今季のチャンピオンズリーグ王者であるパリ・サンジェルマンで、2018年の優勝メンバーであるウスマン・デンベレ、リュカ・エルナンデス、プレスネル・キンペンベを擁しています。
そして、2025年のアメリカ大会に臨むレアル・マドリーには、唯一のワールドカップ優勝経験者としてキリアン・エムバペが所属しています。
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