この夏、アトレティコ・マドリーはここ数シーズンで欠けていた決定力を補うべく、移籍市場に乗り出しました。モラタとメンフィスの退団後、世界的に名の知れた2人のストライカーを獲得することに成功しました。一人は、マンチェスター・シティでは控えだったものの、アルゼンチン代表のワールドカップ優勝に大きく貢献したフリアン・アルバレス。そしてもう一人は、「ピチーチ(得点王)」争いで2位に入ったアレクサンデル・セルロートです。
アルゼンチン人とノルウェー人によるこのゴールラッシュのようなインパクトは、メトロポリターノを本拠地とする現在のアトレティコの歴史の中でも、なかなか見られるものではありません。“アラーニャ(蜘蛛)”の愛称を持つフリアンは、チームに29ゴールをもたらしました。内訳はラ・リーガで17点、コパ・デル・レイで5点、チャンピオンズリーグで7点です。一方、シメオネ監督が「シカリオ(殺し屋)」と呼ぶセルロートは、24ゴールを記録しています。その内訳はラ・リーガで20点、コパ・デル・レイで4点です。これらの数字は、近年のアトレティコのストライカーたちの中でも群を抜いています。
この2人を上回ったのは、ファルカオただ一人です。コロンビア人のファルカオは、アトレティコでの初年度に36ゴールを記録しました。そのシーズンはグレゴリオ・マンザーノの下でスタートし、12月からはディエゴ・パブロ・シメオネが指揮を取り、2012年のヨーロッパリーグ優勝で幕を閉じました。その年、ファルカオはラ・リーガで24ゴール、ヨーロッパの大会で12ゴールを挙げています。
一方、現在2人とともに前線を担うアントワーヌ・グリーズマンは、フリアンの記録には及ばないものの、セルロートより1点多い25ゴールを初年度に記録しています。ラ・リーガで22点、コパ・デル・レイで1点、チャンピオンズリーグで2点という内訳です。
フリアン・アルバレスとセルロートの背後には、フォルランのような注目された加入者たちもいます。フォルランは、ハビエル・アギーレ監督の下での初年度に23ゴールを記録しました。ルイス・スアレスはアトレティコが優勝した最後のシーズンにラ・リーガで21ゴールを記録しました。マリオ・マンジュキッチは、アトレティコでの唯一のシーズンで20ゴールを挙げました。
20ゴールに届かなかった選手には、ガメイロ(16ゴール)やモラタ(16ゴール)がいます。モラタは18-19シーズンの冬に加入し、その後半戦で6ゴールを記録しています。
さらに10ゴール未満の例では、将来的に飛躍を遂げた選手もいれば、そうならなかった選手もいます。成功例としては、フェルナンド・トーレスやアグエロ(それぞれ7ゴール)、ジエゴ・コスタ(8ゴール)などが挙げられます。一方、ジョアン・フェリックス(9ゴール)やビエット(3ゴール)は、あまり幸運に恵まれませんでした。
これらのデータは、シメオネ監督にとって来季の攻撃陣に爆発力が備わっていることを示しています。あとは、補強市場でそれを支える選手たちを加える必要があります。まず最初のパートナーはバエナになる予定です…。
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