トッテナムがクティ・ロメロのアトレティコ移籍を阻止するための「切り札」

この記事は約2分で読めます。

クティ・ロメロは、アトレティコ・マドリーが来シーズンに向けて守備強化のために最重要ターゲットとしている選手です。27歳のアルゼンチン代表DFは環境を変えたいと考えており、トッテナムを離れること以上に、「キャリアにおいてスペインでプレーすることが欠けている」と明かしているように、ラ・リーガでのプレーを強く希望しています。

ディエゴ・シメオネ監督は、ロメロが25/26シーズンのプロジェクトにおいて極めて重要な存在になると考えており、すでに複数回にわたって本人と会話を交わし、「メトロポリターノで指導したい」という意志を直接伝えています。

一方、トッテナム側もロメロの意向を把握しており、彼が2027年まで契約を結んでいることを踏まえて、イングランドの報道によれば移籍金として7,000万ユーロを要求し始めているとされています。しかし、アトレティコはこの額に到達する考えはなく、ロンドンのクラブが要求額を引き下げることを期待しています。

ロメロは先週、サン・マメスで行われたヨーロッパリーグ決勝(対マンチェスター・ユナイテッド)で優勝を果たした後、MVPにも選ばれ、試合後にはまるで“別れの言葉”のような発言をしていました。しかし、彼の去就はトッテナム次第であり、クラブ側はそう簡単には放出しない姿勢を崩していません。

その中で、スパーズはクティの移籍意思を翻意させるために2つの“武器”を用意しています。1つ目は、ヨーロッパリーグ制覇により来季チャンピオンズリーグ出場権を獲得したことです。これにより、彼が引き続き最高レベルの舞台で戦える可能性をアピールし、移籍の再考を促したい考えです。

2つ目は、契約延長とそれに伴う給与アップのオファーです。ロメロは現行契約で2027年まで在籍予定ですが、スパーズ側はこのタイミングで新契約を結ぶか、さもなくば移籍金を最大限に回収できる今夏に放出すべきだと、ダニエル・レヴィ会長は考えています。来年以降では、より多くの金額を得ることは難しくなるという見通しです。

仮にロメロが契約延長を拒否し、アトレティコへの移籍を強く希望する場合、トッテナムは最終的に売却に応じる見通しですが、その際には移籍金として最低でも5,000万ユーロを上回る金額が必要になるとみられています。

ヒル・マリンが交渉を主導
イングランドの報道によれば、アトレティコCEOのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが、良好な関係を持つレヴィ会長と直接会談を行う意向であるとされ、ロメロに関する要求額や条件を直接確認するため、交渉を主導する予定です。今週中にも会談が行われる可能性が報じられていますが、選手の重要性と交渉の規模を考慮すると、すぐに決着がつくとは考えにくい状況です。

コメント