アトレティコにとって、長い夏が訪れようとしています。現在アトレティコは一時停止状態にあり、クラブ・ワールドカップ(6月14日〜7月13日、アメリカ開催)によってシーズンが延長されたため、その前の1週間はバカンス期間となっています。同大会には、ラ・リーガからアトレティコとレアル・マドリーの2チームのみが参加します。しかしメトロポリターノの事務所では電話が鳴り止まず、夏に加入する選手に関する交渉と同時に、退団する選手に関する話し合いも進んでいます。なぜなら、この夏には退団者が出る見込みだからです。そして、その中には痛みを伴う重要選手の放出も含まれる可能性があります。その1人がホセ・マリア・ヒメネス(ウルグアイ・トレド出身、30歳)です。
クラブとしての第一の意向は彼を売却することではありませんが、彼は市場価値が高く、常に注目を集めている選手です。契約は2028年まで残っており、2013年にダヌービオからほぼ少年のような年齢で加入して以来、アトレティコ一筋で過ごしてきました。シメオネ監督にとって守備の要であり、今季(2024-25シーズン)ではチームで7番目に多く出場時間(3,014分)を記録し、センターバックとしてはトップです(2番手はラングレで2,876分、チーム全体で8番目)。契約満了により確実に退団する選手が多い中(ウィツェル、アスピリクエタなど)、クラブとしては移籍金をもたらす選手の売却にも備えており、そこでヒメネスの名前が浮上しています。彼はイタリア、イングランド、サウジアラビアから関心を寄せられており、とりわけサウジアラビアからは、現在の給与の2倍のオファーが届いています。
現在ヒメネスはウルグアイ代表に合流しており、6月6日のパラグアイ戦、11日のベネズエラ戦という2026年ワールドカップ予選に向けた試合に集中しています。彼にとって最も差し迫った未来はこの代表戦と、その後のクラブ・ワールドカップです。そしてその後に、自身の将来について熟考することになります。その将来がこれまでと変わらないものになるのか、あるいは全く新しい道へと転じるのか――別のクラブ、別の挑戦、新たな環境という可能性もあります。
2018年と2021年にも退団の可能性
ヒメネスがアトレティコを去る可能性があったのは、今回が初めてではありません。本人が数か月前にAUFTVの番組「La Quinta Tribuna」のインタビューで語ったところによると、2018年と2021年にも退団の可能性がありました。
「最初の時は、自分の意志をはっきり示して『行かない』と決めました。そしてポスト・パンデミックの2020-21年にも移籍できる状況がありました。その時は正直、前よりも少し真剣に考えました。監督(チョロ)やミゲル・アンヘル(ヒル)とも話しました。でもこういう決断をする時には、本当に多くのことを天秤にかけないといけないんです」と語っています。
結果的に2021年には残留を決め、その後はそれまで悩まされていた怪我の連鎖に終止符を打ちました。今シーズンはルイス・ピニェドの指導の下で安定して出場を続け、唯一の負傷離脱も5試合程度に留まりました。今後は、クラブ内で入団・退団が交錯する激動の夏を迎えます。――今回が「三度目の正直」となるのでしょうか。
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