土曜の午後、アトレティコ・マドリーがモンティリビでのジローナ戦に向けた招集メンバーを発表した際、ヤン・オブラクがラ・リーガで最も失点の少なかったゴールキーパーに贈られる「サモラ賞」の受賞者であることが正式に確認されました。
オブラクは2位のティボ・クルトワに対して十分なリードを持っており、仮にカタルーニャでの試合に出場していたとしても、受賞を逃すには5失点以上が必要でした。その可能性はなく、スロベニア人GKはこの栄誉を6回目の受賞という前人未踏の記録で達成し、後に続く者たちに高いハードルを課しました。
オブラクの過去のサモラ賞受賞歴は、2015-16シーズン(18失点)、2016-17(21失点)、2017-18(22失点)、2018-19(27失点)、2020-21(25失点)であり、今回(2023-24シーズン)は36試合で30失点、1試合平均0.83失点という成績でした。なお、クルトワは平均0.97失点で2位となり、2013-14シーズンには同じくアトレティコ・マドリーでこの賞を獲得しています。
これまでオブラク以前にサモラ賞を5回受賞していたのは、ビクトル・バルデスとアントニ・ラマレッツの2人だけで、いずれもバルセロナに所属していました。オブラクはその両者と並び、この特別な地位にありましたが、今回の6度目の受賞により、単独で史上最多となりました。
32歳のスロベニア人GKは、今季リーグ戦36試合中15試合でクリーンシート(無失点)を達成しており、さらに代役のフアン・ムッソも出場した2試合(ビルバオ戦とジローナ戦)で無失点を記録しました。これにより、アトレティコ・マドリーは合計17試合で失点ゼロとなりました。
オブラクにとって今季はアトレティコでの10年目のシーズンでした。この10年間で、彼の王座を一時的に奪ったのは、2019-20のクルトワ(レアル・マドリー)、2021-22のボノ(セビージャ)、2022-23のテア・シュテーゲン(バルセロナ)、2023-24のウナイ・シモン(アスレティック)の4人だけです。
4年ぶりにサモラ賞に返り咲いたヤン・オブラクは、ラ・リーガの歴史にその名を刻むことになりました。なぜなら、この賞が始まった1928-29シーズン以降、約100年にわたる歴史の中で、6回受賞した選手はオブラクが初めてだからです。初代受賞者は、賞の名前の由来でもあるリカルド・サモラ(エスパニョール所属)で、その後レアル・マドリーで同賞を獲得し、引退後はアトレティコの監督も務めました。
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