アトレティコ・マドリーは、2024/25シーズンのリーグ戦最終節を迎え、これまであまり得意としてこなかったモンティリビに乗り込みます。コルチョネロスは、5月25日(日)の14時からジローナと対戦しますが、両チームともに勝敗による利害は特にありません。ミチェル監督率いるジローナはすでに残留を決めており、欧州大会出場の可能性もありません。一方のシメオネ監督率いるアトレティコも、すでに数節前にチャンピオンズリーグ出場権を確保し、3位を確定させています。
アトレティコはこの試合に、アウェイでの3試合連続未勝利という気がかりな成績を抱えて臨みます。ホームでの好成績とは対照的に、アウェイではシメオネ時代でも最も低調なシーズンのひとつとなる可能性があります。
今週の練習での様子から判断すると、アトレティコの先発メンバーは、通常の主力選手と試合出場の機会を必要とする選手を織り交ぜた構成になる見込みです。これはクラブワールドカップを前にした負担の分散と、主力選手の休養を目的としたものです。また、この試合ではアントワーヌ・グリーズマンがスタメンに復帰する可能性が高い一方で、フル稼働中のフリアン・アルバレスなどのキープレーヤーは休養に回る見込みです。このように、クラブワールドカップを意識した戦略が見て取れますが、シメオネ監督は前日会見でこう述べています。「最も良いプレーができる選手たちが出場します。クラブワールドカップを見据えて誰かに出場機会を与えることに重きを置いているのではありません。我々は、次の試合に集中し、良い試合をして、シーズンを最高の形で締めくくれる選手に出てもらいます。」
スタメンに名を連ねる見込みなのは、ここ最近レギュラーとして出場しているマルコス・ジョレンテ、クレマン・ラングレ、コケ、パブロ・バリオスなどですが、フランス人DFとバリオスは直近の試合をいくつか欠場していました。そのため、今回の先発には多くのローテーションが加えられると見られます。ゴールキーパーはフアン・ムッソが務め、オブラクのサモラ賞(最少失点GK)確定をサポートします。その他にも、モリーナ、ヴィツェル、アスピリクエタ、リーノ、グリーズマン、コレアといった選手が起用される見込みです。
すでに残留を決めているジローナは、クリスティアン・ストゥアニを中心に名誉ある勝利を目指します。ストゥアニは過去6試合で5ゴールを挙げており、後半戦の数少ない勝利において重要な役割を果たしてきました。
この試合は、両チームにとってそれぞれ異なる理由で期待を裏切られたシーズンの幕引きとなります。アトレティコはリーグ優勝争いに絡めなかったこと、そしてジローナは前シーズンの成功(3位フィニッシュ)に比べて大きく後退したことがそれぞれの理由です。ミチェル・サンチェス監督率いるジローナは、前シーズンに3位という歴史的快挙を成し遂げ、スペインのクラブでチャンピオンズリーグ出場までに最短(4年)で到達したクラブとなりました。しかし今季は、チームとしての完成度や得点力を大きく失ってしまいました。
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