ジュリアーノが次の契約更新の対象に

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アトレティコ・マドリーは、今後数年間にわたってチームの中核を担う選手たちの確保に向けた取り組みを続けています。最初の一歩はすでに踏み出されており、パブロ・バリオスの2030年までの契約延長という形で公式に発表されています。バリオスは、シメオネ監督にとって中盤のキープレーヤーであり、年俸は年間300万ユーロにまで3倍に引き上げられ、契約解除金は3桁の金額になる予定です。

次にその流れを継ぐのは、ジュリアーノ・シメオネです。彼もまた、重要な選手の一人です。アカデミー出身の彼は、トップチームの中でも最も控えめな年俸――およそ50万ユーロ――でプレーしています。これは、トップチームに昇格したアカデミー出身選手に通常適用されるものです。

クラブの方針としては、この年俸を倍増させると同時に、契約解除金も現在の金額から5,000万ユーロへ引き上げることを検討しています。これは、アトレティコにおいては標準的な契約の見直しであり、パブロ・バリオスが2023年1月に受けた最初の契約延長時と同様の措置です。ジュリアーノの成長がこのまま順調に続けば、バリオスと同様、将来的にはさらに上位の給与ステージに進むことになります。

ジュリアーノは、アトレティコのトップチームにおいて素晴らしい初年度を過ごしました。当初はベンチ要員としての役割でしたが、やがてスタメンに定着し、46試合に出場して5ゴール・8アシストという成績を残しました。

上昇を続けるキャリア
プロサッカー選手としてのジュリアーノのキャリアはまだ浅いながらも、その潜在能力を十分に示しています。アトレティコのアカデミーで育ち、トップチームでのデビューは2021-2022シーズンでした。しかし、彼の成長を加速させたのは、2022-2023シーズンにおけるレアル・サラゴサへのレンタル移籍でした。サラゴサでは主力として37試合に出場し、9ゴール・3アシストという結果を残し、ゴールへの嗅覚や攻撃面での存在感を証明しました。

その成功を受け、2023-2024シーズンにはさらなる成長を目的に、今度はデポルティーボ・アラベスへレンタルされました。彼は重傷によってしばらく戦列を離れましたが、復帰後は力強くプレーを再開し、14試合(うち2試合はスタメン)に出場し、1ゴール・1アシストを記録しています。

ジュリアーノにとって、アトレティコのユニフォームを着ることは、単なる契約以上の意味を持っています。「アトレティコでプレーすることは、夢が叶ったようなものです。このクラブで育ち、闘志と犠牲の精神という価値を学びました。ここが自分の家です」と、彼はたびたび語っており、クラブや家族のレガシーとの深い絆を強調しています。

父であり、アトレティコの現監督であるディエゴ・パブロ・シメオネも、息子に対して惜しみない賛辞を送っています。「ジュリアーノは大きく成長しました。サッカー選手としてだけでなく、人間としてもです。彼の献身と努力の姿勢は揺るぎないものです。彼は与えられたすべてのチャンスを自分の力で勝ち取ってきました」と、最近のインタビューで語っており、自身のチームにおいて実力主義が徹底されていることも明言しています。

ジュリアーノ・シメオネの契約延長は、アトレティコにおいて将来有望な才能の継続的な育成を意味するだけでなく、クラブがアカデミーと長期的なプロジェクトを重視している姿勢をさらに強く打ち出すものとなります。

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