コケ、カルドーソの後見人に

トーマス・パーテイが2020年10月にアトレティコを離れて以来、クラブに関わってきた様々なスポーツディレクターたちは、信頼できる後継者の獲得に奔走し続けてきました。この5年間で、純粋な守備的ミッドフィールダーや、別のポジションで本領を発揮するも最終的にコンバートされた選手たちが加入しました。しかし、前者は誰一人として定着することができず、後者も誰もコケからレギュラーの座を奪うには至りませんでした。エクトル・エレーラ、デ・パウル、バリオスなどはそのポジションでプレーしましたが、いずれも守備的ミッドフィールダーとしてサッカーを学んできた選手ではありませんでした。

そのため、アトレティコはついに問題解決にふさわしい理想的な選手を見つけた可能性があります。ジョニー・カルドーソが、アトレティコの将来のエンジンとして選ばれ、デ・パウルやパブロ・バリオスといったより創造的な選手たちに自由を与える役割を担うことになる見込みです。

コケ、不可欠な存在
現在はまだベティスに所属しているカルドーソがチームに馴染みやすくするために、コケがその「ホスト」役を務めるというのがクラブの方針です。キャプテンであるコケは、アトレティコが新加入選手を迎える際、常にその受け入れ役を担っていますが、今回は自身と同じポジションの選手であることから、より重要な意味を持つことになります。バジェカス出身のコケが、シメオネのプレースタイルを理解する上での助けとなる予定です。

6番を背負うロヒブランコの選手としての去就はまだ正式には発表されていませんが、クラブで最多公式戦出場を誇る彼は、来シーズンも引き続きプレーすることになります。そして、そのシーズンにおいて彼には複数の役割が与えられます。先述した後見的な役割だけでなく、自身のポジションにおける競争の創出も間違いなくそのひとつです。野心的な彼にとって、出場時間が減ったとしても、チャンスをうかがってプレッシャーをかけ続け、必要とあれば今シーズンのように、再びスタメンに返り咲く準備を怠ることはないでしょう。実際、このシーズンの最後には4試合連続で先発出場を果たしています。