アトレティコは、今季最終節を迎えますが、チーム全体としてはもう争うものがありません。すでに3位が確定しており、順位に変動はありません。対戦相手のジローナも同様に、戦うべき目標がないため、シメオネ監督はローテーションを行い、これまで出場機会の少なかった選手や退団予定の選手にチャンスを与えることが可能な状況です。そのことは、アスピリクエタ、ナウエル・モリーナ、ギャラガー、コレア、グリーズマン、そしてムッソを含むテスト的なスタメンからも見て取れます。
ただし、ムッソがゴールマウスを守ったのは、オブラクがチーム練習に不在だったためです。両者がそろった場合、シメオネ監督がウディネーゼからレンタル中のムッソを起用するかどうかはまだ分かりません。ムッソは、サン・マメスでのオブラクの代役として好パフォーマンスを見せ、さらに国王杯では全試合に出場しました。アトレティコは現在、ムッソを少なくともクラブ・ワールドカップまでチームに留めるべく交渉を行っています。今後の去就はそれ次第となります。
今節、唯一懸かっている個人タイトルは、ヤン・オブラクの「サモラ賞」です。これは大崩れがない限り、オブラクの受賞が確実と見られています。スロベニア出身のオブラクは、このまま受賞すれば前人未到となる通算6回目のサモラ賞受賞者となります。2節前の時点で、すでに出場しなくてもサモラ賞を確保できる状態にあり、他の選手が彼の平均失点率に追いつくことはできません。彼自身が出場して失点を重ねない限り、この賞を逃すことはありません。オサスナ戦で2失点、ベティス戦では1失点しましたが、それでも依然としてリードを保っています。仮にジローナ戦に出場しなければ、6度目の受賞は確定です。
もしオブラクが出場したとしても、サモラ賞を逃す可能性は極めて低いです。レアル・マドリーのアンチェロッティ監督は、セビージャ戦においてルニンを起用したため、クルトワの成績には変動がありませんでした。クルトワは30試合で29失点(1試合あたり0.97失点)です。一方、オブラクは36試合で30失点(同0.83失点)と、より良い成績を記録しています。オブラクがクルトワの平均失点率を下回るには、ジローナ戦で5失点以上を喫し、なおかつクルトワが60分以上無失点で出場する必要があります。さらに、もしクルトワが出場しない場合には、オブラクが6失点しない限り、記録は逆転されません。つまり、オブラクはサモラ賞を手中に収めており、あとはモンティリビで“崩壊”が起こらない限り、受賞は確実です。
コメント