アトレティコ・マドリーがエル・サダールでオサスナと戦った試合は、クラブの歴史の中でも最も重要な選手の一人にとって、もっと特別なものとなるはずでした。その選手とはヤン・オブラクです。この段階に至って、彼がアトレティコの歴史において最も重要なゴールキーパーであることに疑いの余地はほとんどありません。それも断トツです。
そして、バルカン出身のオブラクは、2025年5月15日(木)、アトレティコのレジェンドとしての階段をさらに一段上がりました。彼は、アトレティコのラ・リーガ公式戦出場数で歴代3位の選手となったのです。これは簡単なことではありません。オブラクは、368試合の出場で、トマス・レニョネスを上回りました。ちなみにレニョネス氏は現在チームマネージャーとして日常的にクラブと関わっています。彼はラ・リーガで367試合に出場しており、オブラクはオサスナ戦でこの記録を超えました。
リーグ戦401試合のアデラルドと、483試合のコケ・レスレクシオンだけが彼の前に残っています。バジェカス出身のコケを追い抜くのは容易ではないようですが、オブラクが来シーズンも定期的にプレーすれば、パセンセ(バダホス出身)のアデラルドを追い抜く可能性はあります。そのゴールキーパーはすでに数週間前に総試合数でレニョネスを上回っており、現在の491試合に対し、元キャプテンは483試合です。しかし、今ではリーグ戦の出場試合数でも彼を上回りました。
その記録更新の中、彼は現在、最少失点のゴールキーパーに贈られる「トロフェオ・サモラ(サモラ賞)」の争いの真っ只中にいます。オサスナ戦で2失点を喫したものの、いまだランキング首位を守っています。ヤン・オブラクは、アントニ・ラマレッツ氏やビクトル・バルデス氏(いずれも5回受賞)を超えるという、ラ・リーガ史上前例のない偉業を目前にしています。
もし再びサモラ賞を獲得すれば(これまでに15/16、16/17、17/18、18/19、20/21シーズンで受賞)、オブラクはスペインサッカー史において唯一無二の存在となり、史上最高のゴールキーパーの一人としての地位を確固たるものにするでしょう。
オブラクはもう出場しない?
とはいえ、この賞は最後まで戦い抜く必要があります。なぜなら、今節でティボ・クルトワとの競争において、わずかに後退してしまったからです。マドリーのクルトワはマジョルカ戦で1失点しましたが、オブラクはオサスナ戦で2失点しました。それでもなお、オブラクには余裕があります。
スロベニア人のオブラクは、今季35試合で29失点、平均0.83失点です。一方、ベルギー人のクルトワは30試合で29失点、平均0.97失点です。残り2試合で、オブラクはベティス戦とジローナ戦で無失点を保つか、クルトワより少ない失点に抑えることで、受賞が確実になります。
過去には、他クラブのGKがサモラ賞をほぼ手中にした状態で、最終節の出場を回避することもありましたが、シメオネ監督やオブラク自身のスタイルからして、それは考えにくいでしょう。今後の展開に注目です。
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