なぜオサスナ対アトレティコ戦では12人の交代が行われたのか?

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オサスナとアトレティコ・マドリーの試合では、多くのファンの注目を集めた数字がありました。それは、合計で12人の交代が行われたということです。
一般的なルールでは、1チームにつき交代は最大5人まで、交代できるタイミング(ウィンドウ)は3回(ハーフタイムを除く)と定められていますが、この試合は、サッカーのルールにおける最近導入された、あまり知られていない改正点を示す格好の例となりました。

試合で実際に何人の交代ができるのか?
COVID-19のパンデミック以降、FIFAは過密日程による選手の身体的負担を軽減するために、1試合で5人の交代を許可するルールを導入しました。このルールは2022年に正式に恒久化されました。

しかし、サッカーのルールを管理するIFAB(国際サッカー評議会)は、その後、特定の状況においてこの交代人数をさらに拡大できる例外規定を承認しています。今回の試合では、まさにその例外が適用されたのです。

脳震盪による「6人目の交代」ルール
現在すでに施行されている新ルールの中でも注目すべきなのが、脳震盪(のうしんとう)の疑いがある場合に限り、追加で1人の交代が許可されるというものです。

このルールは選手の健康を守ることを目的としており、この交代は通常の5人の枠にはカウントされません。つまり、頭部への強い衝撃や神経系のリスクがあると判断された場合には、1チームが最大6人の交代を行うことができるということです。実際、この試合の後半、パブロ・バリオスが強い衝突の後に倒れて場内を騒然とさせる場面がありました。これが、追加交代の適用事例です。

来季に向けたその他のルール改正
すでに施行されているルール改正の中には、今後さらに注目されるものもあります。主な変更点は以下のとおりです:

  • スローインやコーナーキック時のスピードアップ:一部のユース世代の大会では、足でのリスタートを試験的に導入予定です。
  • 故意の時間稼ぎへの対策強化:警告(イエローカード)や注意が迅速に出されるようになりました。
  • 主審への集団抗議への厳格な対処:特にベンチの選手やスタッフからの抗議に対する処分が厳しくなります。
  • 脳震盪に対する一時的な交代制度:選手の状態によっては、一時交代がそのまま正式な交代に切り替わる可能性があります。

オサスナ対アトレティコの試合は、ルール改正が時には気づかれにくいものの、すでに試合に実際の影響を与えていることを示しています。そのため、近い将来、1チームあたり最大6人の交代が行われる試合がさらに増えることは珍しいことではありません。

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