ジョアン・フェリックスがスターになるかに思えたあの日…

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2020年6月17日、コロナ禍後の再開第2節。アトレティコ・マドリーは、エル・サダールでチャンピオンズリーグ出場圏内復帰をかけた重要な試合に臨んでいました。クラブにとっての大きな目標であり、その当時はアンフィールドでの勝利という高揚感と、ラ・リーガでトップ4圏外に沈む不安との間で揺れていた時期でした。

その日、アトレティコ史上最高額の補強選手(今もなお)のジョアン・フェリックスが、その実力を見せつけました。アトレティコはオサスナに0-5で圧勝し、フェリックスはロヒブランコのユニフォームを着た中でのキャリア最高級のパフォーマンスのひとつを披露しました。覚えておいてください――移籍金は1億2,700万ユーロ。そして、彼がヨーロッパのトップスターになるという希望。

あの試合での圧巻のプレーにより、期待値は天井知らずにまで跳ね上がりました。ポルトガル出身の彼が、その圧倒的な才能を結果に結びつける時が来たと思われたのです。しかし、その後に起きたことは誰もが知るところです。いくつかの輝き、しかし多くの不満や態度の問題、そして成功を収めることのなかったチェルシーとバルセロナへの2度のレンタル移籍を経て、昨夏にはチェルシーに完全移籍(その後ミランにレンタル)しました。

5年経っても成功は訪れず
あれから5年、ジョアン・フェリックスに対する期待はすっかり消え去りました。アトレティコを含めた計4クラブが、彼をその才能に見合うスター選手に育て上げようとしましたが、いずれも成功には至っていません。代表チームのポルトガルでも、時折光る瞬間はあったものの、それが継続することはありませんでした。

かつて、フェリックスが真のスターになるかに見えたあの日――いまや、その面影はほとんど残っていません。そして、彼が本当にトップ選手になる日は、ますます遠のいているように見えます。

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