アトレティコ、ギェケレシュ獲得に“協力者”を確保

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アトレティコ・マドリーはすでに来シーズンに向けたチーム編成に取り組んでいます。コレアまたはグリーズマンの退団があった場合、強化対象となるのは前線です。この夏の移籍市場で“コルチョネロス”が夢見る選手の一人が、ヴィクトル・ギェケレシュです。

スポルティングCP(リスボン)での活躍により、26歳のスウェーデン代表FWは現在ヨーロッパの注目選手の一人となっています。現在、48試合で52得点という驚異的な数字を記録しており、“ゴールデンブーツ”のタイトルを獲得しています。この成績により、現在の移籍市場で最も評価の高い選手の一人となっており、移籍金の設定価格は7,000万ユーロ、契約解除金は1億ユーロにのぼります。

アトレティコはすでにギェケレシュの状況について正式な問い合わせを行っており、クラブ内では、この夏に彼をメトロポリターノへ連れてくるのは容易でないことは理解されています。しかし、クラブ・ウリアでの情報によれば、アトレティコにはこの取引を前進させるための“協力者”が存在するとのことです。それがナイキです。

アメリカのスポーツ用品大手ナイキ社は数週間前にアトレティコとの契約を2035年まで延長しており、この新契約により、アトレティコはバルセロナ、パリ・サンジェルマンに次ぐ、ナイキのスポンサー契約額上位のクラブとなりました。

このナイキとの提携関係こそが、ギェケレシュが来季アトレティコのユニフォームを着る可能性を後押しするものです。ナイキは現在注目を集めるこのスウェーデン人選手が、自社がスポンサーを務めるクラブでプレーすることを望んでおり、他のブランドのユニフォームを着ることを避けたいと考えています。スペイン紙『El Nacional』によると、ナイキはスポルティングのギェケレシュ獲得費用の一部を負担する可能性もあると報じられています。

その背景には、サッカー界で頻繁に見られる「パラサイトマーケティング」への懸念があります。これは広告業界における現象で、かつてのメッシ(アディダス契約)がナイキがスポンサーのバルセロナでプレーしていた例や、(ナイキ契約)がアディダスがスポンサーのレアル・マドリーでプレーしていた例などが代表的です。

現時点でギェケレシュの獲得を巡る最大のライバルはアーセナルです。『Sky Sports』によれば、ロンドンではアンドレア・ベルタがアルテタ監督のチームに不足しているストライカーの確保に取り組んでいるとのことです。また、この争奪戦にはマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンといった他クラブも注目しています。

興味深いことに、これら3チームはいずれもアディダス契約のクラブであるため、この点でもナイキが後押しするアトレティコにとっては有利な状況となっています。

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