アトレティコ・マドリーは、今夏の移籍市場でかなり動きのある展開が予想されます。それは新戦力の補強だけでなく、チームの構想に入っていない選手たちの移籍先を探す必要があるからです。
これがディエゴ・パブロ・シメオネ監督の構想外の選手だけの問題だと捉えられがちですが、実際はそうではありません。その明確な例が、まさに今シーズンに起こったことです。
取り上げるのはサウール・ニゲス手です。エルチェ出身の彼は、いまだにアトレティコのトップチームで最も高額な年俸を得ている選手の一人で、年俸は総額で1,400万ユーロ(約22億円)に上ります。そのため、アトレティコのフットボール・ディレクターであるカルロス・ブセロが率いるスポーツ部門にとって、彼の処遇は優先課題の一つとなっています。
現在、サウール・ニゲスはセビージャへのレンタル移籍が終了間近ですが、アンダルシアのクラブが現行の条件で彼を引き続き保有する可能性は低そうです。今季、セビージャは彼の年俸のうち200万ユーロ分を負担していましたが、来季に完全移籍を行うには経済的に実行が難しいと見られています。仮に選手が契約解除の自由を手に入れ、大幅な年俸カットを受け入れるような特別なケースであれば、残留の可能性もわずかに考えられます。
現在のところ、アトレティコ残留以外の全ての選択肢が開かれている状態です。選手との契約は2026年まで残っており、双方にとって有利な形でクラブを離れるという解決策が模索されることが自然だと考えられます。
トルコからは、ガラタサライがサウールの獲得に関心を示していると報じられています。同クラブは、彼の豊富な経験、戦術的な柔軟性、さまざまなプレースタイルへの適応力を評価しています。30歳となったこのミッドフィルダーは、新たなプロジェクトで再び主役となることを目指しており、スペイン国外でのプレーを視野に、複数のオファーを検討しているところです。
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