アトレティコ・マドリーは、自身のクラブ内の課題だけでなく、ヨーロッパ各地にレンタルしている選手たちに関する問題にも対応しなければなりません。その一人が、ルーマニア人GKホラツィウ・モルドヴァンです。彼はアトレティコが2023/24シーズンの冬の移籍市場で獲得した選手です。
当時、クラブは前任のイヴォ・グルビッチがイングランド2部へ移籍したことを受けて、迅速な対応を求められました。グルビッチと同様に、モルドヴァンもヤン・オブラクの控えで出場機会に恵まれず、数ヶ月後には同じ道をたどる決断をしました。
ホラツィウにとっては、もっと出場機会を得たいという希望があり、イタリアのサッスオーロではその望みが叶いました。現在、”ネロヴェルディ”(サッスオーロの愛称)はセリエAへの昇格を数値的に確定させており、すでに来季に向けた計画をスタートさせています。
モルドヴァンは新天地でポジションを確立し、ここまで27試合に出場して2,430分プレーしました。その間に27失点を喫し、11試合でクリーンシート(無失点)を記録しています。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の報道によりますと、サッスオーロはファビオ・グロッソ監督の下で好パフォーマンスを見せ、ルーマニア代表復帰も果たしたこの27歳のGKに注目しており、完全移籍を検討しているとのことです。
実際、サッスオーロはホラツィウ・モルドヴァンの買い取りオプションを行使する意向を持っており、アトレティコからの完全移籍には80万ユーロが必要となります。これはすでに夏の契約で合意されていた金額で、価格交渉を行う必要はありません。なお、その契約にはレンタル費用として50万ユーロも含まれていました。したがって、すべてが計画どおりに進めば、サッスオーロは来シーズンに向けて約130万ユーロでモルドヴァンを獲得することが可能です。これは、アトレティコにとってもありがたい追加収入となる見込みです。
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