アトレティコ・マドリーはすでに来シーズンに向けた準備に取りかかっています。そして、補強が必要となるポジションは少なくありません。そのため、補強予算はチームに決定的な違いをもたらす選手に優先的に使われる予定です。しかしその一方で、チーム編成を完結させるためには、バランスを取る工夫も求められます。
そのようなポジションの一つが控えゴールキーパーです。つい最近までは、アタランタからレンタルで加入しているアルゼンチン人GKフアン・ムッソの働きにアトレティコは満足しているように見えました。しかし、その状況は変化しています。コパ・デル・レイ準決勝のバルセロナ戦での出来事だけでなく、特に彼のレンタル契約に含まれている買い取りオプションの金額が700万ユーロとされている点が大きな要因です。
メディア「Relevo」によると、アトレティコは控えGKとしての役割が想定されているムッソに対し、この金額を支払うつもりはないとされています。
また、スペイン紙「As」はこの件についてさらに詳しく報じており、ムッソはレンタル終了となる6月にクラブを去る可能性があり、それを回避する唯一の道はアタランタからの完全移籍を「ゼロ円」で成立させること、つまり移籍金なしで獲得することだと伝えています。
ムッソの去就に関する最終判断は、完全移籍が無償で実現できるかどうかにかかっています。というのも、アトレティコはヤン・オブラクの控えとなるGKを求めてはいますが、そのポジションのために多額の出費をする意向はないからです。
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