アトレティコ、マスタントゥオーノ獲得に“フリアン方式”を再現したい

アトレティコ・マドリーは、若手選手にとって最も魅力的なクラブのひとつです。世界最高の監督の一人であるディエゴ・パブロ・シメオネのもとで成長できる機会があるからです。

現実的に見て、近年の目玉となった多くの移籍は、単にアトレティコが獲得を望んだからというだけでなく、“チョロ”ことシメオネが持つ強力なカリスマ性によって、選手たちが心を動かされたことも大きな要因です。

中には、まさにその通りのケースもありました。昨年夏の移籍市場でのフリアン・アルバレスの例がそれです。移籍金や他クラブの競合状況からして不可能と思われていたこの移籍は、最終的に実現しました。実現の裏には、シメオネ自身が本人に大量のメッセージや電話を送り続けて説得したという事実があります。

さて、アルゼンチンでは、アトレティコが国内の逸材であるリーベル・プレート所属の若きフォワード、フランコ・マスタントゥオーノを獲得するために、同様の戦略をとるのではないかとの報道が出ています。ジャーナリストのヘルマン・ガルシア・グロバ氏は、ラジオ・ラ・レッドにて「アトレティコ・マドリーの監督に近い関係者が、マスタントゥオーノを年の途中で連れてこられるかどうか、動き始めている」と語りました。

しかし、アトレティコからの関心や、本人およびリーベル・プレートとの説得を含む計画にもかかわらず、マスタントゥオーノは現時点では現所属クラブに残る決断をしています。彼は欧州のビッグクラブへ移籍する前に、自身のサッカー選手としての成熟を優先したいと考えているようです。さらに、アルゼンチンではリーベルが要求する移籍金は7,000万ユーロに上ると報じられています。