4-2。アトレティコ、最下位相手に雨中のゴールラッシュでリーガの望みをつなぐ

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アトレティコ・マドリーはバリャドリードに4-2で勝利しました。この試合は、最下位チームであるバリャドリードが予想以上に手ごわく、簡単なものではありませんでした。この3ポイントにより、シメオネ監督率いるチームは、もはや多くは残されていないとはいえ、リーガ優勝への最後の望みをつなぐこととなりました。

試合では、リケルメとレマルの好プレーが見られたことが明るいニュースでした。彼らがシーズン終盤の「戦力」として加わる可能性が出てきたのです。

順位や立ち上がりの展開から、この試合はアトレティコの独壇場になると予想されていました。高い位置でのプレスにより、コルチョネロスは相手陣内でプレーを続けることに成功します。一方で、バリャドリードは、試合開始3分にオブラクのクリアミスを活かすこともできませんでした。

その後、最初のチャンスが訪れ始め、とりわけバリオスの二度のシュートが最も惜しい場面でした。ですが、そのタイミングでバリャドリードが先制します。シラがコーナーを獲得し、そのキックがラングレの不用意なハンドを誘発しました。まるで「ザモラーナ」(肘でボールを止める反則)のようなプレーで、VARが見逃しませんでした。PKが与えられ、シラ自身が決めて先制しました。

しかし、試合はそのわずか7分後にジュリアーノによってひっくり返されます。まずはハビ・サンチェスによる明確な踏みつけによってPKを獲得し、VARの介入によりPK合戦に持ち込まれます。フリアン・アルバレスが冷静に決めて1-1に追いつきます。

その直後、バリオスがロングパスを供給し、チョリートがサイドを駆け上がって折り返し、フェレイラのゴールを破る見事なゴールを決めました。まさに「フィールド上のシメオネ」として、試合の流れを変える一撃でした。

その後はアトレティコが主導権を握り、前半終了まで試合を支配します。3点目のチャンスもありましたが、ジュリアーノのヘディングや、フリアン・アルバレスのコーナーからのシュートはいずれもゴールに至りませんでした。それでも、ハーフタイムにはリードを保ってロッカールームへと向かいました。

後半はアトレティコが依然として試合をコントロールしていましたが、前半のような高いプレッシングは影を潜めました。グリーズマンがコケのパスからヘディングで決定機を迎えましたが、得点には至りませんでした。一方のバリャドリードは、前半よりも連携が良くなっており、攻撃の機会が増え始めます。

そしてまたも少ないチャンスをモノにします。アトレティコのビルドアップのミスから、チュキへのラングレのファウルを誘発。ラングレにはイエローカードが出されました。J・サンチェスが蹴ったFKはギャラガーに当たり、ボールはそのままゴールへ。これで2-2の同点、バリャドリードにとっては「金のような価値のあるゴール」となりました。

この展開にシメオネ監督は危機感を抱き、トリプル交代を敢行します。、グリーズマン、ラングレを下げ、リケルメ、セルロート、ル・ノルマンを投入。その数分後にはギャラガーを下げてモリーナを投入しました。

試合は膠着しつつも、アトレティコがバリャドリードのペナルティエリア周辺でプレーを続けます。そして、またしてもPKのチャンスが訪れます。エンリケがマルコス・ジョレンテを踏んでしまい、これが明確なファウルと判定されました。VARの確認も不要なほど明白で、フリアン・アルバレスが再びPKを成功させ、3-2とします。

バリャドリードはラインを上げ、アトレティコにはより多くのスペースが生まれます。その中でセルロートが勝負を決める4点目を挙げます。リケルメからの右クロスをまずフリアンがシュート、それをGKが弾き返したところを、セルロートがゴール前で押し込みました。まさに「ストライカーの価値を証明する」一撃でした。数分後にはリケルメの別のクロスから5点目のチャンスもありました。

終盤にはさらなる得点機もありました。リケルメ、セルロート、フリアンが決定的な場面を迎えましたが、いずれも追加点には至らず。最終的に試合は4-2でアトレティコ・マドリーが勝利を収めました。


Atlético de Madrid 4-2 Valladolid

Atlético de Madrid: Jan Oblak, M. Llorente, J. Giménez, C. Lenglet (R. Le Normand m.60), Javi Galán, Giuliano (Thomas Lemar m.74), Pablo Barrios, Koke (R. Riquelme m.59), C. Gallagher (Nahuel Molina m.65), A. Griezmann (A. Sørloth m.59), Julián Alvarez

Valladolid: André Ferreira, A. Candela, Joseph Aidoo, Javi Sánchez, Henrique, Anuar (Amath Ndiaye m.82), Chuki (Iván Sánchez m.73), Stanko Jurić (T. Nikitscher m.72), F. Grillitsch (S. Amallah m.82), Mamadou Sylla, Darwin Machís (Raúl Moro m.73)

Goles:(0-1) Mamadou Sylla (21′), (1-1) Julián Alvarez (25′), (2-1) Giuliano (27′), (2-2) Javi Sánchez (56′), (3-2) Julián Alvarez (71′), (4-2) A. Sørloth (79′)

Tarjetas: C. Lenglet (55′), Anuar (63′)

Árbitro: Isidro Díaz de Mera Escuderos

Espectadores: 55.936 espectadores en el Riyadh Air Metropolitano

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