ハビ・ガランは、2023年夏にアトレティコに加入して以来、まるでジェットコースターのような日々を過ごしています。「ノーだけどイエス、でもやっぱりノー」というような、起伏の激しい展開が続いています。エストレマドゥーラ出身のこの選手は、今シーズン、シメオネ監督のプランにおいてレギュラーの座を掴みかけていました。
ロヒブランコ加入初年度の前半、出場機会が限られていた(2024年1月時点で263分)ことから、シーズン途中でレアル・ソシエダにレンタル移籍することになった彼が、2024-25シーズンには2,608分を記録し、チームで14番目(フィールドプレーヤーとしては13番目)に多くの出場時間を得るまでになったのです。
ところが、今シーズンのある出来事が彼の足元をすくうことになります。それは、チャンピオンズリーグ・ラウンド16のファーストレグ、マドリード対決(ベルナベウ)でのことです。彼の背後に送られたボールと、ロドリゴの一気のスプリントに対して、ガランはまるでガラスのように崩れてしまいました。
そして、それまで苦労して勝ち取ったポジションも失うことになりました。アトレティコの左サイドは再び多くの選手が入れ替わるカラクリのような状態に戻りました。ヘイニウドは、マドリーとのセカンドレグ、リーグ戦やバルセロナとのコパ・デル・レイで、ラミン・ヤマルを封じるストッパーとして起用されました。
ガランは、ロヒブランコにとって「暗黒週間」となった3月10日から16日の最初の一戦以降、出場機会が激減しました。その週にはチャンピオンズリーグ敗退(1つ目のタイトル消失)、リーガもほぼ失われ(2つ目)、残る希望はコパ・デル・レイだけとなりましたが、4月に入るとそれも潰えてしまいます。
リーグ戦でエスパニョール戦には出場せず、セビージャ戦では45分間プレーしましたが、その左サイドには…アスピリクエタが起用されました。シメオネ監督がその経験と働きぶりを高く評価するベテラン選手です。ガランはその試合で45分間プレーしたものの、ポジションを取り戻したとは言えない状況です。とはいえ、バリャドリード戦に向けた最初のテストでは、彼が左サイドの起用候補として選ばれました。
左サイドに空いた穴
左サイドの「キャスティング」は現在も続いています。シメオネ監督は今夏、このポジションに新戦力の獲得を必ず求めており、カラスコが中東リーグに移籍して以降、欠けたままだと感じているからです。
昨シーズンはリーノやリケルメがその役割を担うように見えましたが、今季は違います。今季の序盤は、ガランこそがそのポジションの第一候補であり、ロドリゴ・デ・パウル(今季のアトレティコMVP)やグリーズマンと同列の信頼を得ていたのです。
リーガ残り8試合、目標は順位の巻き返しです。マドリーやバルセロナがコパ・デル・レイやチャンピオンズリーグ決勝で気を取られる中で、隙を突くことが求められています。そのなかで、ガランは再び左サイドの「定位置」を勝ち取ろうとしています。彼にとっての最初の大きな試練は、バリャドリード戦となります。
ちなみに、現在彼はアトレティコの選手の中で最もドリブル突破を記録している選手であり、リーノやフリアンといった専門家たちを上回っています。しかし、シメオネ監督が彼に最も必要としているのは、再び左サイドのドアを閉めてくれることです。
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