ここ最近のアトレティコの試合後に繰り返されているのは、アントワーヌ・グリーズマンに注目が集まることです。そしてその注目は、彼のロヒブランコでのキャリアの大半とは違い、ネガティブな面でのものです。フランス人アタッカーは、サンチェス・ピスフアンで再び精彩を欠くパフォーマンスを見せました。残念ながら、コルチョネロスにとって、それはもはや驚くことではなくなっています。
グリーズマンは深く、そして継続的なスランプに陥っています。数字がそれを物語っていますし、プレー内容から受ける印象も同様です。まず数字面から見ると、彼が最後にラ・リーガで得点を挙げたのは2月1日(本拠地メトロポリターノでのマジョルカ戦)までさかのぼらなければなりません。リーグ戦で2か月以上無得点が続いています。その間にゴールを記録したのは、2月25日のコパ・デル・レイ準決勝第1戦、モンジュイックでのバルセロナ戦だけです。
合計で見ると、直近13試合のうち12試合でノーゴール、唯一の得点はそのバルセロナ戦でした。そして、そのラ・リーガでの最後の得点日が、彼が途中出場だった最後の日でもあります。それ以降の試合ではすべて先発出場しているものの、チームに与える影響はかなり限定的です。
統計は、セビージャ戦で何が起こったのかも示しています。先発出場した選手の中で、グリーズマンはボールに触れた回数が最も少なかったのです。ボールタッチはわずか39回で、アスピリクエタと並んでいます。二人とも55分間ピッチに立っていました。
さらに、「小さな王子」ことグリーズマンは、チームの攻撃に関する主要なスタッツのいずれにも名前が挙がっていません。シュート数、チャンス創出、ファイナルサードでのパス成功数、ドリブル成功数、ボール奪取数——いずれもゼロです。唯一記録があるのはクロス試行数(4回)のみで、これはフリアン・アルバレスの6回に次ぐ数字です。
サンチェス・ピスフアンでのグリーズマンは、アトレティコの試合において完全に存在感がありませんでした。これは最近では珍しくない光景であり、ディエゴ・シメオネ監督の記者会見でも頻繁に問われるテーマとなっています。それでもシメオネ監督は、彼への信頼を失ってはいません。「いや、まったく疑っていません」と、セビージャ戦の前日会見で、グリーズマンについての質問に一言で答えました。
将来について
このように全力で擁護されていても、グリーズマンを巡る議論は日に日に大きくなっています。ロヒブランコのスタメンとして、セルロートなどの選手より優先されるべきかという議論に加え、選手自身の将来についても注目が集まっています。
彼は2026年まで契約を結んでいますが、自ら「キャリアの最後はアメリカで過ごしたい」と語ったこともあり、アメリカからの関心は依然として続いています。
彼の頭の中にはアトレティコでプレーを続ける意志がありますし、クラブ側も彼の決断を尊重する構えです。しかしながら、今シーズンのこの終盤戦での低調なパフォーマンスは、メトロポリターノの周囲を落ち着かせる要素にはなっていません。クラブ関係者は、グリーズマンが本来の姿を取り戻すと信じていますが、残されたラ・リーガの試合は、あとわずか8試合なのです。
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