ロドリゴ・リケルメは、アトレティコ・マドリーで厳しい時期を過ごしています。チームでの2シーズン目となる今シーズン、思うような出場機会を得られず、クラブがジローナから彼を呼び戻した際に期待されていた活躍を十分に発揮できていません。
アトレティコの下部組織出身のリケルメは、YouTubeチャンネル「Adrián Contreras」の動画で自身の想いを語りました。動画では、アトレティコでの日常生活やこれまでの経験について話しています。
特に印象的だったのは、アントワーヌ・グリーズマンとのエピソードです。リケルメは、苦しい時期にグリーズマンから支えられたことを明かしました。
「彼は特別な人です。あれだけの選手なのに、すごく自然体で、いつもみんなに笑顔で接し、素晴らしい振る舞いをしている。彼のような人こそ、多くの人が見習うべきだと思います。彼は心からの気持ちを行動で表現しているんです」とリケルメは語りました。
また、グリーズマンと一緒にプレーできることが信じられないとも話しています。「僕は下部組織出身で、彼を憧れの存在として見ていました。それが今では、同じロッカールームで一緒にプレーし、何でも話せる関係になりました。」
インテル戦後のグリーズマンの言葉
リケルメが特に忘れられないと語ったのは、チャンピオンズリーグのインテル・ミラノ戦後の出来事です。「あの試合で決定機を逃してしまい、結局PK戦になりました。次の日、グリーズマンからメッセージが届いたんです。『あの場面でPKを蹴るなんて、すごい勇気がある。これからも何度もチャンスを逃すことがあるだろうけど、成長し続けることが大事だ。お前のことをすごく大切に思っているし、信じているよ』って。僕にとって、この言葉は一生忘れられないものになりました。」
シメオネとの対話
リケルメは、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督のもとでプレーすることについても語りました。「彼は厳しいですが、それが僕たちの成長につながっています」。
また、ジローナへのレンタル移籍が決まる前にシメオネと交わした会話についても触れました。「ジローナに行く前に、シメオネ監督と話しました。それはまるで父と息子のような会話でした。」
ジローナではミチェル監督の指導を受け、今の自分を作り上げてくれたと感じているようです。「彼には本当に感謝しています。僕が成長し、前に進む手助けをしてくれました。彼には一生感謝し続けると思います。」
サッカーを辞めかけた過去
リケルメは、アトレティコのユース時代にサッカーを辞めようと思ったことがあると明かしました。「最後のユースの年は、精神的に最悪な時期でした。指導者が良い人ではなく、選手たちに悪影響を与えていました。僕もその一人で、サッカーを辞めたくなりました」。
しかし、父親の言葉が彼を踏みとどまらせました。「父は『シーズンが終わるまで続けてみろ。仲間たちと楽しめばいい。シーズンが終わったら、クラブに連絡して辞めると伝える』と言ってくれました。」
そして、その後の運命を変える出来事が起こります。アトレティコのトップチームからプレシーズンの参加オファーが届いたのです。「トップチームのスタッフ、ペドロ・パブロが僕に連絡をくれて、『プレシーズンに参加することになった。監督(シメオネ)がお前を見たいと言っている』と伝えられました。その時から、またサッカーの楽しさを感じるようになり、仲間と一緒にプレーする喜びを取り戻しました。」
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