シメオネがアトレティコの新たな指針を示す:「残り5試合の時点で…」

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アトレティコ・マドリーは本拠地メトロポリターノで行われたFCバルセロナ戦において、2-4で敗れました。この試合では一時2-0とリードしていたものの、レヴァンドフスキの素早いゴールとフェラン・トーレスの得点により逆転を許しました。この敗戦により、バルセロナは勝ち点60で暫定的にラ・リーガの首位に立ち、同じく勝ち点60のレアル・マドリーと並びました。一方、アトレティコは勝ち点56で4ポイント差をつけられています。ただし、バルセロナは1試合未消化の状況です。

残り10試合で争われる勝ち点は30。アトレティコはバルセロナと4ポイント差(バルセロナがオサスナ戦に勝利すれば7ポイント差)をつけられており、さらに直接対決のゴールアベレージも不利な状況にあります。加えて、今後セビージャ、オサスナ、レアル・ソシエダといった強豪との対戦が控えており、タイトル争いは厳しいものになりそうです。

今季最悪の1週間を経験したアトレティコは、メトロポリターノでのバルセロナ戦の敗北により、チャンピオンズリーグ敗退のダメージにさらなる打撃を受けました。それでも、チームは試合中に一定の競争力を示し、両試合とも一部の時間帯では主導権を握る場面もありました。

この苦しい状況を受け、アトレティコは目標の見直しを迫られ、新たな戦略を立てる必要があります。試合後、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督はこの点について語りました。

アルゼンチン人指揮官によると、アトレティコは現在、唯一残されたタイトル獲得の可能性があるコパ・デル・レイに全力を注ぐ方針です。夏のクラブワールドカップを見据えつつも、まずは目前の大会に集中するとのことです。

「言葉は必要ありません。ただ、我々が最近の試合で示しているように、競争力を持って戦っていることを見てほしいです。我々には勝利が必要ですし、再び決勝に進出する絶好のチャンスがあります。もちろん、バルセロナという強敵と対戦するため、簡単な道のりではありません」と、シメオネ監督はDAZNのインタビューで語りました。

下を警戒しつつ、上を目指す
しかし、シメオネ監督はラ・リーガのタイトル争いを完全に諦めたわけではありません。ただし、「一戦一戦」を積み重ねることを強調しています。また、現在優勝争いをしているバルセロナやレアル・マドリーよりも、後方から迫るチームの存在をより警戒すべきだと指摘しました。

「最後まで戦います。まだ10試合残っており、レアル・マドリーとバルセロナは直接対決を控えています。我々は後方のチームに追いつかれないよう注意する必要があります。すべてのクラブにとって、チャンピオンズリーグ出場権を確保することは非常に重要です。

もし残り5試合の時点で、タイトルを狙える位置にいるならば、そのときは全力を尽くして上位を目指します」と、シメオネ監督は締めくくりました。

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