2月8日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたアトレティコ・マドリー対レアル・マドリーの前回のダービー戦。レアル・マドリーが同点ゴールを決める直前、ディエゴ・シメオネ監督はコナー・ギャラガーを投入しようとしていました。交代予定だったのはサムエウ・リーノ。左サイドはアトレティコにとって最も不安要素の多いエリアであり、シメオネの戦術の中でも確立されていないポジションの一つです。
この左サイドは、アトレティコにとって最も脆弱に見えるゾーンです。バルセロナは先週火曜日に行われたコパ・デル・レイ準決勝第1戦で、このエリアをラミン・ヤマルとジュール・クンデを使って徹底的に攻略しました。4失点のうち、2失点がこのゾーンからの攻撃によるものでした。前半の1-1、後半の4-2です。さらに、残りの2ゴールも、バルセロナがこのエリアからコーナーキックを獲得したことが起点となっていました。
前回のマドリード・ダービーでも、ロドリゴがこの左サイドを突破し、こぼれ球をキリアン・エムバペが押し込んで1-1となりました。同様に、チャンピオンズリーグでバイエル・レバークーゼンに先制点を許した際も、このゾーンからの攻撃でした。しかし、アトレティコは数的不利の中、フリアン・アルバレスの2ゴールで逆転勝利を収めました。
過去4か月間、アトレティコは10月27日のベティス戦(0-1の敗戦)以降、見事な復活を遂げました。以降26試合で21勝4分け、負けはレガネス戦(0-1)のみです。この間、シメオネはほぼ固定の先発メンバーを確立しましたが、唯一変動が続いたのが左サイドでした。
左サイドバックのポジションは固定されつつあります。ハビ・ガランがこの役割を担い、シーズン第11節のレアル・ソシエダ戦(1-1)以降、直近27試合のうち22試合で先発出場しています。昨シーズン、高いパフォーマンスを見せたサムエウ・リーノも、今季は安定感を欠いています。そのため、ロドリゴ・リケルメ、ヘイニウド、リーノといった選手が試されましたが、最終的にガランがレギュラーの座を確立しました。
当初4番手の選択肢だったガランは、今やシメオネの第一選択肢です。バレンシア戦では控えに回り、代わりにセサル・アスピリクエタが起用されました(現在は負傷離脱中で、今週火曜日のレアル・マドリー戦にも出場できません)。しかし、直近のバルセロナ戦(4-4)とアスレティック・ビルバオ戦(1-0)では再び先発し、今回のダービーでもスタメンが濃厚です。
今回の最大の疑問は、左サイドの攻撃的なポジションです。ここで起用されるのは、最近8試合のうち7試合でスタメンだったサムエウ・リーノか、それとも、同じ期間に7試合でベンチスタートだったコナー・ギャラガーか。前回のベルナベウでのダービーでは、リーノが先発し、ギャラガーは試合前に交代要員として準備していましたが、結局出場することはありませんでした。唯一の例外は、バルセロナ戦(4-4)でのギャラガーの先発出場でした。
「これまでの試合でリーノをスタメンに選んだのは、チームにとってその方が適していると考えたからです。リーノはギャラガーよりも攻撃の奥行きを作り出せる選手です。一方、ギャラガーはボール奪取に優れた中盤の選手であり、チームの中盤を安定させる役割を果たします。リーノのプレースタイルには長所も短所もありますが、左サイドのスピードを活かし、より多くの攻撃の選択肢を作ることができます。我々は基本的に右サイドを重視した攻撃を展開するため、左サイドにリーノを置くことでバランスを取っています」と、シメオネ監督は2月14日に説明しています。
スタメンの不確定要素は、この左サイドの選択だけです。それ以外のポジションはほぼ決まっています。フリアン・アルバレスは、アスレティック・ビルバオ戦では先発を外れましたが、今回はアントワーヌ・グリーズマンとともに前線に復帰するでしょう。アレクサンデル・セルロートはベンチスタートが濃厚です。
さらに、ホセ・マリア・ヒメネスも復帰し、クレマン・ラングレまたはロビン・ル・ノルマンとセンターバックを組むと予想されます。ウルグアイ代表のヒメネスは、アスレティック戦で途中出場(後半21分)しており、今回は先発する可能性が高いです。中盤ではパブロ・バリオスがロドリゴ・デ・パウルと共にプレーし、チームの攻撃の起点となるでしょう。
左サイドバックにはハビ・ガラン、右サイドにはマルコス・ジョレンテが起用される見込みです(最近の試合では中盤での起用もあり)。右サイドバックにはナウエル・モリーナも控えており、右ウイングにはジュリアーノ・シメオネが入る可能性が高いです。
要するに、前回のリーグ戦のダービーとほぼ同じ布陣が予想されます。唯一の不確定要素は、左サイドのリーノかギャラガーか——それ以外に大きなサプライズはないでしょう。
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