アトレティコ・マドリーは、モンジュイックでの試合を4-4の引き分けで終え、最高の士気を保ったまま帰路につきました。試合はバルセロナが4-2とリードし、アトレティコにとって非常に厳しい展開となりましたが、最終的にセルロートのゴールにより貴重なドローに持ち込みました。この結果、コパ・デル・レイの準決勝は、メトロポリターノでの第2戦に向けて全くの五分となりました。
しかし、この試合には大きな課題も残りました。それは、アトレティコがセットプレーから2失点を喫したことです。0-2とリードしていたにもかかわらず、その後バルセロナに押し込まれ、逆転を許してしまいました。ただ、その逆転の仕方は誰も予想していなかったものだったのです。
まず、1-2とバルセロナが1点を返した直後の1分後に、2-2となるゴールを許しました。ラフィーニャのコーナーキックがファーサイドへ送られ、クバルシがパブロ・バリオスを上回る高さで競り勝ち、同点ゴールを決めました。この場面では、バリオスがジャンプせず、クバルシが空中戦で優位に立ったことが失点の要因となりました。
さらに、前半終了間際にバルセロナの3点目が決まりました。またしてもラフィーニャのコーナーキックからのプレーで、今回はイニゴ・マルティネスがフリーでヘディングシュートを決め、バルサが逆転に成功しました。この得点に対してアトレティコの選手たちは激しく抗議しました。というのも、クバルシがマルコス・ジョレンテをブロックしていたため、守備の妨害があったのではないかという疑惑があったからです。アトレティコのベンチからは「相手のホールディング(抱え込み)があった」との主張が出ました。
いずれにしても、アトレティコのコーチングスタッフは、この2つの失点の仕方に強い不満を抱きました。試合後の記者会見でシメオネ監督は次のように語っています。
「セットプレーから2失点するのは非常に悔しい。それは個々の対応とチーム全体の問題に関わることだ。バルセロナのようなチームがゴールを決めずに終わることはあり得ないが、我々は4-2から逆転し、非常に困難な状況を乗り越える勇気を見せた。」
アトレティコはこの問題を早急に修正する必要があります。現在、彼らはヨーロッパで最も守備が堅いチームの一つですが、セットプレーからの失点という致命的なミスは許されません。実際、レガネス戦ではコーナーキックからのナスタシッチのゴールにより敗北を喫しました。この時もバリオスが競り負けていました。
今シーズン、アトレティコはビジャレアルやレアル・マドリー戦でもセットプレーからの失点を許しています。かつて空中戦の強さがトレードマークだったチームにとって、これらのミスは見過ごせない課題です。
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