アトレティコ・マドリーには、世界屈指の才能を持つ選手が何人もいます。これは誇るべきことですが、同時にビッグクラブからの関心を引き寄せるリスクも伴います。特に、バイエルン・ミュンヘンのような欧州屈指のクラブが関わる場合は要注意です。
アトレティコのサポーターなら、数年前に起きた出来事を思い出すかもしれません。バイエルンが、長年クラブに所属し、将来のディフェンスの柱と目されていたアカデミー出身の選手を引き抜いたことです。それがリュカ・エルナンデスの移籍でした。バイエルンは彼の獲得に8,000万ユーロもの移籍金を支払い、当時クラブ史上最高額の補強となりました。
そして現在、バイエルンはアトレティコの新たな逸材に注目しています。今回はパブロ・バリオスです。ドイツ紙『ビルト』は、バイエルンがこの21歳のミッドフィルダーに特別な関心を寄せていると報じています。さらに、チェルシーも獲得を狙っているとのことです。
バリオスを「キミッヒの後継者」としてリストアップ
ドイツのスポーツ紙『Sport Bild』の記者であるクリスティアン・ファルク氏とハイコ・ニーデラー氏によると、バイエルンはバリオスをジョシュア・キミッヒの後継者として考えているとのことです。彼らは、バリオスをクラシックな「8番(ボックス・トゥ・ボックスのミッドフィルダー)」と見ており、キミッヒが退団した場合の代役としてリストアップしているようです。
バイエルンはすでにホッフェンハイムのトム・ビショフを来季のミッドフィルダー補強として獲得しています。しかし、それでもバリオスのプレーを高く評価しており、獲得候補としてリストアップし続けているとのことです。
アトレティコの姿勢:「バリオスは非売品」
とはいえ、バイエルンがバリオスを獲得するのは簡単ではありません。アトレティコはすでに2023年1月にバリオスと契約を延長し、2028年6月までの長期契約を結んでいます。さらに、クラブは違約金として1億ユーロ(約160億円)という高額な設定をしています。
アトレティコはバリオスを将来のクラブの柱、コケ・レスレクシオンの後継者として位置づけており、一切の交渉に応じるつもりはないと明言しています。むしろ、クラブの幹部たちは今シーズンの活躍を考慮し、さらなる契約改善を検討しているとのことです。
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