VAR音声が明かすバリオス退場の決定と処分内容

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アトレティコ・マドリー対セルタ戦は、試合開始直後にパブロ・バリオスがパブロ・デュランへのタックルで一発退場となったことが大きな話題となりました。当初、主審のマルティネス・ムヌエラはイエローカードの判定を下しましたが、VAR担当のコルデロ・ベガ(カンタブリア出身)から「重大な危険なプレーの可能性があるので、レビューを推奨します」との通達を受け、オンフィールドレビューを行うことになりました。

VARレビューの音声記録
モニター前に到着したムヌエラは、VAR室に向けて「まず通常のスピードで見せてください」とリクエストしました。

これに対し、VAR担当のコルデロ・ベガは「テレビ中継に映るように調整するので、少し待ってください。すぐに映します」と応じました。その後、バリオスの足がセルタの選手の足に当たる瞬間の映像が送られました。

ムヌエラは「別の角度からも見せてください。はい、それが良いですね。では、もう一度先ほどの映像を見せてください。そして、ズームを少しお願いします。接触の瞬間で止めて、さらにズームしてください。短いループで再生してもらえますか?」と追加のリクエストをしました。

VAR室では、すべての要求に応じる形で映像を提供しました。その後、ムヌエラは「足首がねじれていますね。足首のねじれを確認させてください。はい、危険なプレーですね。バリオスにレッドカードを提示します。イエローカードを取り消し、レッドに変更します」と判断しました。これを受けて、VAR室のコルデロ・ベガは「了解しました、完璧です」と返答しました。

公式記録と処分内容
試合の公式記録には、バリオスが「ボールを争うプレーの中で過剰な力を使用したタックルを行ったために退場処分となった」と記載されました。これにより、スペインサッカー連盟の懲戒規則第130条第1項に基づき、1試合の出場停止処分が科されます。同条項では「試合中のプレーに関連する暴力行為であり、深刻なリスクを伴わず、重大な負傷が発生しなかった場合は、1~3試合の出場停止、または最長1か月の出場停止とする」と定められています。

今季の類似ケースを踏まえると、直近ではバルセロナのフェルミンが先週末のセビージャ戦で同様の理由により1試合の出場停止処分を受けています。バリオスも次節のバレンシア戦を欠場し、その後のコパ・デル・レイ準決勝・バルセロナ戦には出場可能となる見込みです。

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