アルダのスパイクから、モンジュイックでアトレティコが残した最後の悔しさまで

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アトレティコ・マドリーは、コパ・デル・レイの準決勝でFCバルセロナと対戦します。この一戦は、アトレティコのファンにとってもバルサのファンにとっても、良い思い出と悪い思い出の両方を呼び起こす対決です。

第1戦は2月26日にモンジュイックで行われ、2戦目は4月2日にメトロポリターノで開催されます。そして、決勝戦は4月26日にセビージャのラ・カルツァ・スタジアムで行われる予定です。この決勝では、レアル・ソシエダかレアル・マドリーのどちらかと対戦することになります。ちなみに、4月26日はアトレティコ・マドリーのクラブ創立122周年の記念日でもあります。

直近のバルセロナ戦の記憶
アトレティコとバルセロナの対戦で最も新しい記憶は、昨年12月21日の試合です。この日、ディエゴ・シメオネ監督はついにバルセロナのホームであるカンプ・ノウ(現在はモンジュイック)での初勝利を手にしました。試合はバルセロナが前半にペドリのゴールで先制し、アトレティコは後半にデ・パウルのゴールで同点に追いつきました。そして、試合終了間際にセルロートが決勝点を決め、アトレティコが1-2で勝利しました。この勝利は、アトレティコの守備陣がバルセロナの猛攻を耐え抜いた末に手にしたものでした。

この試合により、シメオネ監督はバルセロナ戦での不運を断ち切ることができました。しかし、コパ・デル・レイではまだ成功を収めていません。シメオネ監督の指揮のもと、アトレティコはこれまで2度バルセロナと対戦しましたが、2015年と2017年の両方で敗退しています。一方で、チャンピオンズリーグでは2014年と2016年にバルセロナを破って勝ち上がった経験があり、2020年のスペイン・スーパーカップでも勝利しています。

また、シメオネ監督は現役時代にもバルセロナに勝利した経験があります。1996年、アトレティコ・マドリードはサラゴサのラ・ロマレーダで行われたコパ・デル・レイ決勝でバルセロナと対戦し、延長戦のミリンコ・パンティッチのゴールにより優勝を果たしました。

忘れられないアルダ・トゥランの”スパイク事件”
今回の対戦カードが決まったとき、多くの人が2015年のある出来事を思い出したことでしょう。アルダ・トゥランがスパイクを副審に投げつけた事件です。この試合では、トゥランがダニ・アウベスにファウルを受けたものの、主審のヒル・マンザーノはファウルを取らず、トゥランのスパイクが脱げてしまいました。怒った彼は、そのスパイクを副審に向かって投げましたが、幸運にも直撃は免れました。この行為に対して出されたのは、なんとイエローカード1枚だけでした。試合は2-3でアトレティコが敗れ、ガビとマリオ・スアレスの退場により、9人での戦いを強いられました。

2000年の”奇妙な”準決勝
また、アトレティコがバルセロナを準決勝で破った最後のケースも興味深いものでした。2000年、アトレティコはバルセロナ相手に第1戦を3-0で勝利しました。しかし、バルセロナは第2戦で十分な選手を確保できず、不戦敗により0-3で敗北。結果的にアトレティコが決勝に進出しましたが、この年、アトレティコはリーグ戦で降格するという苦いシーズンを送ることになりました。

21回の対戦、互角の戦績
これまで、アトレティコとバルセロナはコパ・デル・レイで21回対戦しており、アトレティコが10勝、バルセロナが11勝と、非常に拮抗した戦績を残しています。今回の対戦で、どちらがより優位に立つのかが注目されます。

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