ガラン、ダービーでの奇妙な存在感

この記事は約3分で読めます。

メトロポリターノで行われたアトレティコ・マドリー対レアル・マドリーのダービー戦。75分、シメオネ監督はヘイニウドに代えてハビ・ガランを投入し、観客を驚かせました。しかし、この交代は多くの人に見過ごされていました。なぜなら、試合が64分に一時中断されていたからです。レアル・マドリーのゴール後、クルトワに向かって物が投げ込まれたことで、主審のブスケッツ・フェレールが試合を16分間中断したのです。試合が再開されてから約10分後、ガランがピッチに姿を現しました。

この交代が驚きを呼んだのは、ガランにとって今シーズン初の出場だったからです。昨シーズン、彼はレアル・ソシエダへレンタル移籍し、アトレティコは夏の移籍市場の最終日まで彼を売却しようとしていました。しかし、最終的にガランはチームに残ることになりました。

ピッチ上では良いプレーを見せ、試合終了間際にはコレアへのアシストを記録しました。アルゼンチン人FWのコレアはクルトワをかわしてゴールを決め、アトレティコは同点に追いつきました。わずか15分間の出場での鮮烈なアシストでした。

この試合以来、ガランはシメオネ監督のプランに欠かせない存在となりました。次のレアル・ソシエダ戦では先発し、代表ウィーク明けのレガネス戦でも引き続きスタメン出場。ベティス戦とビック戦では休養のためベンチスタートでしたが、それ以降は負傷するまで連続で出場しました。

しかし、バイエル・レバークーゼン戦での負傷により、ザルツブルク戦とマジョルカ戦を欠場。その後、数日前のヘタフェ戦で復帰し、61分間プレー。ベルナベウでのレアル・マドリーとのダービーに向けて、万全の状態であることを示しました。これが、ガランにとって”ダービーでの物語の完結”となる一戦となるかもしれません。

シメオネ監督のプランに変更がなければ、ガランは左サイドバックとして先発する見込みです。ここ最近、このポジションはヘイニウドとアスピリクエタが務めていましたが、ガランがスタメンに返り咲く可能性が高いです。ただし、モザンビーク代表のヘイニウドも、レアル・マドリーの右サイドでプレーするロドリゴを抑える役割で起用される可能性があります。

昨シーズン、一度アトレティコを去ったガラン
先述の通り、ガランは昨シーズンの冬の移籍市場でレアル・ソシエダへ移籍しました。その直前、彼がアトレティコの選手として最後に出場した試合は、スペイン・スーパーカップ準決勝のレアル・マドリー戦でした。104分にコケと交代で投入され、意外にも16分間をボランチとしてプレーしました。

この試合は、ガランにとって2度目のダービー戦でした。彼の初めてのダービー出場は、メトロポリターノでの3-1の勝利試合で、終盤の3分間だけプレーしました。その数日後、アラビアで行われたコパ・デル・レイのダービー戦には出場せず、そのままクラブを去りました。

コメント