アトレティコ・マドリーは、2月8日(土)にサンティアゴ・ベルナベウを訪れ、レアル・マドリーと対戦します。このダービーは、ここ数シーズンで最も緊迫した試合の一つになる可能性があります。アトレティコは、先週末からレアル・マドリーが審判団に対して行ってきた圧力に懸念を抱いています。
アトレティコはSNS上で、「presionar(圧力をかける)」「amedrentar(威嚇する)」「intimidar(脅す)」「atemorizar(怖がらせる)」「influir(影響を与える)」といった表現を皮肉を交えて投稿しましたが、実際には、審判に対する不当な圧力が生まれていると考えています。
特に、アトレティコが過去数年間、審判の判定により不利な結果を強いられてきたことを考えると、今回も同様の事態が繰り返されるのではないかという懸念があります。これまでレアル・マドリーは、このような圧力をかけずとも、ダービーでは不可解な判定が発生していましたが、今回はそれに加えて、ここ数日間のキャンペーンが加わっています。
アトレティコは、過去の試合での判定による不利益を思い出しています。リスボンでの2014年のチャンピオンズリーグ決勝、93分にセルヒオ・ラモスが決めた同点ゴールでは、ベイルがファンフランに対して行った可能性のあるファウルが見逃されました。また、2016年のミラノでの決勝では、オフサイドポジションにいたセルヒオ・ラモスのゴールが認められました。
タイトルがかかった試合に限らず、日常のリーグ戦でもアトレティコは不利な判定を受けてきました。
19/20シーズンのベルナベウでのダービー
カゼミーロがモラタに対して犯したとされるPKが取られませんでした。審判のエストラーダ・フェルナンデスはファウルを認めず、VARの介入もありませんでした。
18/19シーズンのダービー(1-3で敗北)
- 前半終了間際、ヴィニシウスがヒメネスと接触し、アトレティコ側には疑わしいとされたPKが与えられました。
- モラタの同点ゴールがVARでオフサイドと判定されたものの、独立機関の測定では正当なゴールとされました。
- カゼミーロのハンドによるPKが与えられませんでした。
- ベイルの3点目のゴール後の挑発的なゴールセレブレーションが審判にもVARにも処罰されませんでした。
22/23シーズンのベルナベウでのダービー(特に問題の多かった試合)
アトレティコの選手が3回も退場処分を受けました。
- コパ・デル・レイでの1月の試合では、サビッチが延長戦で退場。試合前にはセバージョスがレマルに対してイエローカード2枚目に値するファウルを犯していたにもかかわらず、カードは出ませんでした。
- リーグ戦では、マリオ・エルモーソがセバージョスのシミュレーションにより退場処分を受けました。
- コレアがリュディガーの足を踏まれ(傷を負った)、その後反応したことで退場となりました。この試合を担当したのはヒル・マンサーノでした。
アトレティコのチームマネージャーであるトマス・レニョネス氏は、ヒル・マンサーノについて次のようにコメントしました。
「この審判に関しては、尊重していますが、これは1回目でも2回目でも3回目でもありません。そして問題なのは、これが当たり前のようになってしまうことです。」
また、アトレティコの公式SNSアカウントでは「ベルナベウではいつものこと」「誰にも頼らず戦えることの満足感」といったメッセージが投稿されました。
ヒル・マリンの声明
誤審や議論を呼ぶ判定が相次いだため、アトレティコのCEOであるヒル・マリン氏も声明を発表しました。
「私は審判団を最大限に尊重しており、彼らが常に最善の意図を持っていると確信しています。しかし、外から見ている人なら誰でも、過去数十年間、ほぼ同じことが繰り返されていることが分かるでしょう。残念ながら、もはや驚くことではなく、ニュースにもなりません。あまりにも明白なことであり、歴史を振り返れば一目瞭然です。(中略)
マドリーは非常に強力なクラブであり、その周囲には多くの利害関係があります。そのため、審判団に大きな圧力がかかるのは避けられません。しかし、スタジアムの雰囲気やユニフォームの色が、公正な判定に影響を与えるべきではありません。我々の選手たちは、試合の中でこうした圧力の影響を受け続けてきました。」
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