チョロと息子のトレーニング:「私は勝ちたい。父親だけどバカではない」

この記事は約3分で読めます。

現在のアトレティコ・マドリーのシーズンにおいて、繰り返し話題に上るテーマのひとつが、ディエゴ・シメオネ監督の末息子であるジュリアーノ・シメオネのチームでの存在です。監督自身はこれまで、自分の息子を指導することは難しいと説明してきました。実際、3人の息子の中で最年長のジョバンニがイタリアで頭角を現していた頃、彼は息子を自分の指揮下に置くことは不可能だと考えていました。

しかし、時が経つにつれ、末息子ジュリアーノとの関係に変化が生まれ、その理由についてシメオネ監督がTelemundo Deportesのインタビューで語りました。アルゼンチン人指導者によれば、彼はジュリアーノをまず「家族」ではなく「選手」として見ているとのことです。

「私はこれまで、息子を指導するなんてあり得ないと思っていました。ジョバンニのことを考えながらそう言っていたんです。当時、彼はフィオレンティーナやその後のヴェローナにいましたから」と語り、長男と三男の状況が異なることを説明しました。「息子を買い取ってチームに連れてくるのと、16歳でアカデミーに入ったジュリアーノを育て、成長を見守るのとは全く違います。彼はセグンダで素晴らしい活躍を見せ、その後アラベスで厳しいケガを乗り越え、最後の7試合で重要な存在となりました」と続けました。

息子ではなく選手として見る理由
ジュリアーノは、自らの力でチャンスを掴んだことで、シメオネ監督はチーム内に既に存在する有益なリソースとして彼を評価しました。「彼はオリンピックの前哨戦としての親善試合で代表に呼ばれ、その機会を活かしてオリンピックに出場し注目を集めました。私は『父親であること』と『監督としての判断』を分けて考えています。彼がシメオネであろうがペレスであろうが関係ありません。私は勝ちたいのです。そして彼もそれを理解しています。私は親としての情けや甘えを挟むことは一切ありません」と断言しました。

さらに「セロにいる間は息子ではなく、選手として扱います。彼はピッチ上で期待していたものをすべて示しており、このまま成長を続けてほしいと願っています。アトレティコのチームメイトたちや代表での経験が彼を大いに助けています」と述べました。現在、ジュリアーノは1ゴール3アシストを記録しています。

家庭での関係性
家庭内での関係についても監督は語りました。サッカーは重要なテーマのひとつですが、それだけではないと強調しています。「私は5人の子どもがいます。2人の娘と3人の息子です。家族内での会話を重視しており、1~2カ月に1回、小さなテーブルを囲んで本音で話し合います。自分たちに足りないものや相手から得られていないものについて率直に話します。こうした対話を通じて、日々の関係をさらに深めていけるのです」と説明しました。

ただし、3人の息子が全員プロサッカー選手であるため、サッカーの話題が避けられないとも述べました。「日常的には、サッカーの話をすることが多いです。ジュリアーノは近くにいますし、ジャンルカもラージョ・マハダオンダにいます。一方、ジョバンニはイタリアで最高の舞台で戦っています。それぞれがサッカーを通じて共有できる考え方や価値観を持ち、サッカーという私たち家族にとって象徴的なものに携わることができて幸運だと感じています」と締めくくりました。

コメント