「クォーターバック」オブラク

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サッカーチームのゴールキーパーが得点に貢献するのは通常あまり見られないことですが、アトレティコ・マドリーの場合、その役割を果たしているのが世界最高の守護神の一人、ヤン・オブラクです。彼は以前から、重要なセーブでチームのリードを守り、勝利を確実なものにする存在でしたが、最近ではさらに一歩進化しました。

ここ2試合で、オブラクは「クォーターバック」やバスケットボールのポイントガードのように攻撃の起点として活躍し、決定的なゴールに繋がるプレーを生み出しました。今やオブラクは、文字通りチームに勝利をもたらしています。

こうしたプレーが1試合だけでなく、連続で見られること自体が珍しいですが、実際に彼は直近の2試合でそれを成し遂げました。パルク・デ・プランスでのPSG戦とソン・モイシュでの試合、どちらもオブラクの機転やゲーム理解、そして技術力がなければ成立しなかった勝利です。

PSG戦では、他の多くのキーパーなら試合終了間際にドローを守ろうとする場面で、オブラクは腕を使った非常に長いパスをグリーズマンに送りました。それが最終的にコレアに繋がり、ドンナルンマを破る決勝ゴールに。ルイス・エンリケもその一連のプレーに驚きを隠せなかったことでしょう。

さらに、数日後の試合でも、オブラクは誰もが見落としたパスのコースを見つけました。今回は足を使ってのロングパスで、ジュリアーノ・シメオネにボールを送ると、ジュリアーノ・シメオネがマフェオからボールを奪い、フリアン・アルバレスへのアシストとなりました。

「オブラクがチームメイトにゴールをアシストする場面を見て嬉しいよ。ジュリアーノがそのボールに追いつけると信じて、最終的にアルバレスにゴールをもたらしてくれた」と試合後にシメオネ監督もコメントしています。

さらに、今季もオブラクはゴール前で確実な守備を見せています。欧州の主要リーグの中で、ユベントスに次いで無失点試合が多いアトレティコで、オブラクは7試合中6試合で無失点に抑え、パリやマジョルカ戦でも計13回のセーブを決めました。PSG戦ではバルコラやデンベレの強烈なシュートを阻止し、マジョルカ戦でも2度の奇跡的なセーブでチームを救いました。

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