「彼の手はずっと下にあり、広げていないし、体を大きく見せようともしていません」

この記事は約2分で読めます。

アトレティコ・マドリーがラス・パルマスに2-0で勝利した試合で、試合開始11分の場面が注目されました。この時点でまだ0-0で、アントワーヌ・グリーズマンのクロスがカナリア諸島のクラブのディフェンダー、マケナの手に当たりました。主審のデ・ブルゴス・ベンゴエチェアは特に判定をしませんでしたが、VARのプロトコルに基づいてこのプレーがペナルティの可能性があるために再確認が行われました。そしてVAR担当のハビエル・イグレシアス・ビリャヌエバから、主審に「リッチー、OFR(オンフィールドレビュー)をお勧めします。手に関する可能性があるので評価してください」との助言が入りました。その際、デ・ブルゴスは「心配するな、大丈夫だよ」と返答しています。

デ・ブルゴスがモニターへ向かう途中で「冷静に」と呼びかけながらプレーの確認をし始めると、VARルームから「ゴールラインの映像、その後は逆アングルを用意しています」との準備が進みました。監督のシメオネ自身もハンドをアピールしている様子が聞こえます。

モニターの前で映像の「ダイナミックな再生、50%スピードでお願いします」とリクエストし、さらに「もう一度、ゆっくり再生して他の角度からも見せてください」と要求しました。

VARからカメラのアングルが切り替えられると、デ・ブルゴスはさらに「カメラ16、カメラ16をお願いします」と、オフサイドカメラのスローモーション映像を依頼します。その映像を確認し、デ・ブルゴスは初期の判断を支持してこう述べました。「この動きだと、ディフェンダーの手は下にあるし、追加の動きはない。手がボールに向かって動いているわけではなく、手はずっと下にあって広げられていないし、体を大きく見せようとしているわけでもない。だから、ラス・パルマスのファウルで再開します。ペナルティなし」。これに対し、イグレシアス・ビリャヌエバも「完璧です、リッチー。ありがとう」と応じました。

このようにして、リカルド・デ・ブルゴスはエスタディオ・メトロポリターノでのモニター確認の結果、VARの助言を覆し、初期の判断を維持しました。

情報源によると、この判断は正しかったとされています。マケナの腕は不自然な位置にはなく、違反の要件には該当しません。映像では、マケナが腕を引き寄せているところにボールが当たっている様子が確認できます。ルール上、「腕が明らかに体から離れている場合」や「肩よりも上に明確に離れている場合」がハンドと見なされます。そのため、バスク出身の国際審判であるデ・ブルゴスの判断は正しく、VAR担当者がレビューを勧めたことが誤りであったと結論されています。

コメント