数日前、アトレティコ・マドリーはフェルナンド・トーレスがリザーブチーム(Bチーム)の新監督として続投することを発表しました。現在は、来シーズンのセグンダ(2部)昇格を再び目指すにあたり、どの選手を起用するかの決定が求められています。そして、MD紙の情報によると、クラブを離れて成長を続けるためにレンタル移籍する下部組織出身の選手の一人が、サリム・エル・ジェバリです。
スペインとモロッコの二重国籍を持つ21歳のウィンガー、エル・ジェバリは冬の移籍市場でカルタヘナにレンタルされました。カルタヘナは2部で降格圏近くにいたチームであり、彼はその立て直しに大きな貢献をすることはできませんでしたが、一定の出場機会を得ていました。最終節を残した時点で16試合に出場し、2ゴール2アシストを記録。カルタヘナ(通称エフェセ)の中でも目立った選手の一人となっています。
このため、クラブ側も本人も、引き続きクラブ外で成長を続けることを望んでいます。というのも、トーレスは前シーズン、Bチームにおいて彼を重用していなかったからです。したがって、アトレティコとしては彼を引き続きプロの舞台で成長させるべく、再び2部のクラブへレンタルに出す意向です。
現時点で、サリムのレンタルに関心を示している2部クラブは、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、コルドバ、アルバセテ、ウエスカの4クラブです。これらのクラブは今季、いずれも中位に位置しており、その中でもガリシアのデポルティーボだけが来季のプリメーラ(1部)復帰を本気で狙っているクラブです。他の3クラブも昇格を否定はしていないものの、現実的にはそれが主目的とは言えません。
また、国外クラブからも選手の状況に関する問い合わせはありましたが、それらのクラブはいずれもレンタルではなく完全移籍を希望しています。ですが、メトロポリターノのフロントは現時点で売却の意思はなく、依然としてエル・ジェバリの可能性を信じています。もし彼が完全移籍する場合は、昨季のサム・オモロディオンやマルコ・モレノと同様、保有権の50%を保持する形での売却となるでしょう。
今後、6月30日以降に、アトレティコのアカデミーが近年育て上げた有望株の一人であるサリム・エル・ジェバリの最終的な移籍先が明らかになる予定です。
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