昇格プレーオフ進出には、イビサおよびメリダに勝利し、セビージャ・アトレティコの取りこぼしを待つという難しい課題がありますが、リザーブチームをセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)へ昇格させるという目標は、メトロポリターノにおいて依然として大きな願いとなっています。こうした背景から、アトレティコBの強化を図るためのロードマップがすでに描かれ始めており、アカデミー内の再編が計画されています。
まずは、フェルナンド・トーレス監督の下で、フリオ・デ・マルコ氏が事務方の最高責任者として就任することが決まっており、リザーブチームが独自の独立性を持つという構想の象徴となります。
昨夏、クラブ・ウニオン・コジャド・ビジャルバと提携して発足したアトレティコCや、これまでフベニールA(U-19)と同じ枠組みにあったアトレティコBは、次シーズンからは別組織として運営されることになります。この変更により、アトレティコBは独自路線を取り、他の下部組織はセクレタリオ・テクニコ(テクニカル・セクレタリー)であるセベリアーノ・ガルシア氏が統括を担当します。同氏は1月にカルロス・ブセロ氏の右腕としてアカデミーに加わった人物です。
これは、リザーブチームの重要性を明確に示す強い意志の表れです。この方針のもと、これまで通りフェルナンド・トーレス監督に最大限の支援を提供し、スポーツ面での成功を後押しすることが目指されています。
その一環として、トーレス監督が最近、セロ・デル・エスピノとロサスのフットボールシティを行き来して天然芝での練習を行っているように、来シーズンからはアルカラ・デ・エナレスのシウダッド・デポルティーバ(スポーツシティ)を新たな拠点とし、試合も同地で開催される予定です。
なお、この移転はトップチームには影響を与えない見込みです。シメオネ監督とそのスタッフは今シーズンを通じて、週中にアトレティコBの選手を招集することを控え、トーレス監督が選手を自由に起用できるよう配慮してきました。
強力なチーム編成を目指して
フリオ・デ・マルコ氏とフェルナンド・トーレス監督との間に円滑な連携と信頼関係が築かれることは確実と見られており、デ・マルコ氏がアトレティコBの最高責任者としてチーム編成に与える影響は非常に大きいと期待されています。
実際、昨夏もすでにトップチームでの経験や欧州大会、セグンダでのプレー経験を持つ選手たちの残留に成功しましたが、今夏は再び主力選手の流出が避けられない可能性があります。それでも、そうした穴を信頼できる補強で埋め、プロフェッショナルリーグへの昇格という夢の実現を目指す方針です。
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