アトレティコBが、プリメーラRFEFグループ2の強豪の一角を相手に大きな勝利を収めました。フェルナンド・トーレス率いるチームは、1週間前に首位アンテケーラの本拠地で勝利寸前まで迫りながらも、終盤に追いつかれた悔しさを晴らす形で、今シーズンの昇格争いを牽引しているレアル・ムルシアを破りました。
試合はアトレティコBが積極的なプレスをかけながらスタートしました。危険なクロスを何度も送り込み、ガッザニーガが飛びついて阻止する場面が続きました。それ以前には、コスティスが中盤でボールを奪い、センターサークル付近からロングシュートを狙う場面もありました。
レアル・ムルシアも反撃に出ます。コーナーキックからカデテがボレーシュートを狙いましたが、アトレティコの守備陣がクリア。その後、ボシルがコスティスと同じように中盤からロングシュートを放ちましたが、イトゥルベが落ち着いてキャッチしました。
試合の主導権を握ったのは次第にレアル・ムルシアでした。15分までにすでに5本のコーナーキックを獲得。ペドロ・ベニートがペナルティエリアのライン際から強烈なシュートを放ちましたが、イトゥルベがパンチングで防ぎました。
しかし、先制したのはアトレティコBでした。トーレスのチームはカウンターを武器に何度もチャンスを作っており、その一つが得点につながりました。アドリアン・ニーニョが25メートルの距離から強烈なシュートを放ち、左隅に突き刺しました。ガッザニーガが飛びましたが届かず、ニーニョは今季8ゴール目を記録しました。
それでも、試合の流れは大きく変わらず、レアル・ムルシアが主導権を握り続け、31分に同点に追いつきました。ボシルがボールを奪い、ペナルティエリア内にパスを送ると、ペドロ・ベニートがシュート。イトゥルベが最初のシュートを防いだものの、こぼれ球をベニートが押し込みました。ただし、リプレイでは手で押し込んでいるように見えましたが、VARがないため、主審のポル・ゴディアとそのアシスタントは気づきませんでした。
同点後、アトレティコBは遠目からのシュートを試み、ディエゴ・ブリとホアキンがチャンスを作りました。一方、ムルシアも反撃。フアン・カルロス・レアルのシュートがゴールに迫り、ペドロ・ベニートも右サイドからのクロスにヘディングで合わせましたが、惜しくもポストの横を通過しました。
後半戦
後半も試合の流れは変わらず、ダボがエリア外からシュートを狙うもイトゥルベがコーナーへ弾き出しました。ペドロ・ベニートもチャンスを作りましたが、マルティン・パスカルが決定機を阻止。アトレティコBの最初のチャンスは55分頃になって訪れ、ハビ・ボニャールが遠目からシュートを放つも、ムルシアのゴールキーパーがキャッチしました。
その後もアトレティコBは自陣に押し込まれる時間が続きながらも、素早いカウンターで対抗。57分にはセルがミドルシュートを放ちましたが、得点には至りませんでした。ムルシアもダボがループシュートを試みるなど、果敢に攻め続けました。
試合は選手交代の時間帯に突入し、アトレティコはヤノ・モンセラーテとパブロ・ペレスを投入。ディエゴ・ブリとフリオ・ディアスが交代しました。さらにオマール・ジャネが後半途中に投入されました。一方のムルシアも、ボアテングとペドロ・レオンをピッチへ送り込み、イシ・ゴメスとペドロ・ベニートが交代しました。
この試合でムルシアは退場者が出る可能性もありました。ガッザニーガがほホアキンへのファウルでイエローカードを受けましたが、主審の判断次第ではレッドカードになってもおかしくない場面でした。
ニーニョの決勝ゴール
そして迎えた82分、アトレティコBが試合を決定づける2点目を挙げました。セル・ディアロがムルシアの守備ライン裏に絶妙なパスを送り、アドリアン・ニーニョが巧みにボールを収めました。ダビド・ビセンテとサヴェリッチをかわしてエリア内に侵入し、最後はガッザニーガとの1対1を冷静に決めました。
このゴールにより、アトレティコBは昇格を狙う強豪レアル・ムルシアを相手に大きな勝利を手にしました。
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