2-1。 アトレティコ、反撃が遅すぎてユースリーグ敗退

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アトレティコ・マドリーのフベニールチームは、ユースリーグのラウンド16でRBザルツブルクに完敗を喫しました。ザルツブルクは、なぜ自らが欧州屈指の育成組織を持つのかを示すような試合を展開し、アトレティコを圧倒しました。アトレティコは、試合終盤の約30分間にわたり数的優位を得たにもかかわらず、それを生かすことができませんでした。その時間帯ですら、アトレティコは試合を支配するどころか、よりフィジカルが強く、ダイナミックで優勢な相手に圧倒され続けました。試合終盤の15分間でアトレティコは攻勢を強め、同点のチャンスをつかみかけましたが、それでもザルツブルクの優勢を覆すには至りませんでした。

試合は非常にハイテンポで始まり、アトレティコの最終ラインの背後を狙うボールが頻繁に飛び交いました。ルイス・ブエノ監督率いるアトレティコにとって厳しい展開となり、ザルツブルクは試合開始直後からフィジカルの強さを前面に押し出して猛攻を仕掛けました。コーナーキックからバイドゥがヘディングシュートを放つ場面や、アデジェヌグレの危険な動きが見られました。12分には、ナイジェリア系の強靭なフォワードであるアデジェヌグレがパブロ・パンに引っ張られる明確な場面がありましたが、主審のヤコブ・スンドベリも副審も見逃しました。

この試合を通して、アトレティコのDFでありスペインU世代代表でもあるパブロ・パンと、ザルツブルクのFWアデジェヌグレとの間で白熱した1対1の攻防が繰り広げられました。試合中、審判が両者の激しい接触に対し注意を与える場面もありました。

前半30分、ザルツブルクは再び好機を迎えました。バイドゥがエリア内に侵入し、左足で強烈なシュートを放ちましたが、ボールはエスキベルの守るゴールの上を越えていきました。

アトレティコの攻撃はほとんど見られず、唯一の見せ場はダビド・フェルナンデスのミドルシュートでしたが、大きく枠を外れました。一方で、試合の流れは完全に「レッドブルズ(ザルツブルク)」に傾いていました。トルマーが絶妙なクロスをペナルティスポットに送るも、アデジェヌグレはわずか数センチ届かず、先制点には至りませんでした。

退場者発生
試合はアトレティコにとって厳しい状況が続いていましたが、前半30分を過ぎたところで転機が訪れました。トラオレが軽率なファウルを犯し、カスティージョに対する危険なタックルで2枚目のイエローカードを受け退場となったのです(1枚目は16分に提示)。これにより、アトレティコは前半の残り10分と後半の全てを数的優位で戦うことになりました。

さらに、ザルツブルクの監督ダニエル・バイクラーは、アデジェヌグレを下げ、DFのヤコブ・ブラントナーを投入して守備を固めるという判断を下しました。しかし、意外にもザルツブルクはその後も試合の主導権を握り続けました。前線からのプレッシングの強度こそ落ちましたが、攻撃の主導権は依然としてザルツブルクが握り、前半終了までチャンスを作り続けました。

一方、アトレティコは次第に相手ゴールへ迫る場面が増え始め、ラハドがペナルティエリア外から放ったシュートなど、いくつかのチャンスを生み出しました。

しかし、試合がアトレティコにとって好転しそうに見えた矢先、後半はまさに地獄のような展開となりました。数的不利の状況にもかかわらず、ザルツブルクは圧倒的なフィジカルと技術力でアトレティコを上回り、むしろ数的不利を感じさせないプレーを見せました。ルイス・ブエノ監督率いるアトレティコは何度かチャンスを作りましたが、試合の流れは完全にザルツブルクに傾いていました。

56分、試合を決定づける2失点
56分、ザルツブルクがカウンターを仕掛けました。パウムガルトナーがパブロ・パンの不運なスリップを突き、最後はバイドゥが冷静にゴール左隅へ流し込みました。

さらにその3分後、ダビド・フェルナンデスがアギラルをペナルティエリア内で倒し、主審はPKを宣告。ズルツバッハーがエスキベルを欺き、冷静に決めて2-0としました。

アトレティコは絶体絶命の状況で猛攻を仕掛けました。皮肉にも、10対10の状況になってから、最も良いプレーを見せました。70分、チーム全体の連携からダニ・ムニョスがクロスを供給し、ロメオ・ウエソがうまくボールをコントロールしてボレーシュートを決め、1点を返しました。

その後もアトレティコはゴンサロ・ロスの決定機、ダニ・ムニョスの危険なFK、セルヒオ・エステバンのシュートなど、同点に追いつくチャンスを何度か作りました。しかし、最後まで決定力を欠き、同点ゴールを奪うことはできませんでした。結果、ザルツブルクが2-1で勝利し、アトレティコはユースリーグから姿を消しました。

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