ドフビクのユーロカップがアトレティコの印象を裏付ける

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ユーロ2024で、今大会の目玉の一人として期待されていたウクライネ代表のアルテム・ドフビクの活躍はごくわずかでした。特にアトレティコ・デ・マドリーが優先的に獲得を目指しているジローナの選手は、多くのファンの注目を集め、どのように大会でプレーするかが注目されていました。

そして実際、彼の貢献は予想よりもはるかに控えめなものでした。ある程度好調を維持できれば、「得点王」争いの上位にも食い込むことができるかもしれない、という期待を背負ってユーロに臨みましたが、グループステージ敗退となり、1ゴールも決めることなく大会を終えました。

ベルギーとのグループリーグ最終戦では、スタメン出場を果たしたものの、ゴールを決める気配すらありませんでした。3本のシュートを放ったものの、見せ場と言えるのは、前半に大きく外れたシュートと、後半に密集するディフェンダーに囲まれながらゴールのサイドに流れたシュートくらいでした。さらに、パス成功率は58%と、成功本数と同じくらいミスを犯してしまいました。

その前、スロバキア戦では僅か2本のシュートに終わり、シュートだったかどうかさえ疑問視されるものもありました (後ろに倒れながらのヘディングシュート)。そしてルーマニア戦では、チームが大量失点する中で放てたのは1本のみでした。計3試合で6本のシュートしか放てず、ジローナでの活躍ぶりからは程遠いものでした。ジローナではラ・リーガ得点王に輝き、24ゴールと8アシストでスペイン・サッカー界を驚かせていたのです。

アトレティコ、慎重な姿勢に
アトレティコ・マドリーは、攻撃陣の補強に向けて引き続きジローナの選手を主要ターゲットとしています。しかしながら、いくつか慎重になるべき点があるようです。そしてユーロでの同選手の成績は、メトロポリターノでの印象を裏付けるものとなりました。

ドフビクは素晴らしいストライカーであり、獲得できれば大きな戦力になるでしょう。シメオネの求めるスタイルにも合致しているはずです。しかしながら、ユーロでのパフォーマンスを踏まえると、現在の設定価格は高すぎるように思われます。ジローナはユーロでの活躍で4,000万ユーロという要求額を裏付けることを期待していましたが、結果は逆になりました。アトレティコ・マドリーは当初のオファー額よりも現在のドヴビクの価値に近い、2,500万ユーロプラス出来高という条件を提示し、それが妥当であることを改めて確認した形です。

今のところ、アトレティコのクラブの意図は、ラ・リーガの数字だけでなくシーズン全体の成績を考慮して条件を再提示していく方針です。もし必要なら他にも選択肢があります。

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