アトレティコの大きな課題

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2024-25シーズンは、アトレティコにとって特別なシーズンです。クラブはスポーツ面でも社会面でも成長を続けることを目指しています。ロヒブランコスの株主総会は7,000万ユーロの増資を決定し、大きな目標と多くの課題を抱えたシーズンの幕開けとなります。

今シーズン (2023-24) を終えたアトレティコは、クラブのさらなる成長を目指して、チームの刷新を図る予定です。前シーズンはまずまずの結果を残したものの、肝心なところで勝ちきることができませんでした。コパ・デル・レイやチャンピオンズリーグでは善戦したものの、ラ・リーガでの成績は振るいませんでした。チーム強化においては、2人のディフェンダー、1人のミッドフィールダー、そして1人のフォワード獲得が優先されています。しかしながら、強化の最優先事項は、信頼できる2人のディフェンダーを見つけることです。具体的には、かつてアトレティコで活躍したディエゴ・ゴディンや、現所属選手のステファン・サビッチのような、確実な実力を備えた2人のセンターバックを獲得することが求められます。

クラブを去るのは、チョロ時代の歴史的選手の一人であるサビッチであり、アトレティコはもう一人の伝説的選手であるサウールの放出も視野に入れています。両者はロヒブランコスに多大な貢献をしてきましたが、要求は非常に高く、もはやシメオネのチームには居場所がありません。アトレティコはもう一度チャンピオンズリーグに出場することを目指すだけでなく、何かしらのタイトルを獲得することも目標としています。根底には、シメオネ体制で常に競争力のあるチームであり続けることが求められます。アウェイでの試合で見せたような精彩を欠いたようなパフォーマンスを繰り返すことはできません。

アトレティコ・マドリーのB チームも重要な変革を迎えました。来シーズンから同チームを率いるのは、将来トップチームの監督になることも期待される、フェルナンド・トーレスです。昨シーズン、アトレティコBはプリメーラ・フェデラシオンで好成績を収めました。今シーズンの目標は、さらに選手層を厚くし、セグンダ・ディビシオンへの昇格を目指すことです。簡単な道のりではありませんが、特に「エル・ニーニョ」ことトーレスの大きな野望がチームを後押ししています。アトレティコBのセグンダ・ディビシオン昇格は夢の実現と言えるでしょう。

クラブの社会的側面においては、状況は非常に良好です。チームの成績が好調でも不調でも、シビタス・メトロポリターノは常に多くのサポーターで埋め尽くされています。チャンピオンズリーグ、インテル戦では、69,169人の観衆動員記録を樹立しました。また、アトレティコは会員数を6万人に到達させ、さらには11,000件もの入会希望が殺到し、現在7,400人のウェイティングリストが形成されています。 今後もこの6万人の会員数を維持しつつ、最終的には15万人の会員獲得という魔法のような数字を目指すことが重要です。

アトレティコは、インフラ面での大きな夢である「スポーツシティ」の実現に向けて引き続き取り組んでいきます。このプロジェクトにはヒル・マリンが全面的に関わっています。スポーツシティは、アトレティコにとって大きな転機となるものであり、2024-25シーズン中にはシビタス・メトロポリターノ周辺で工事が始まることが期待されています。

そして締めくくりとして、最も近い将来訪れる変化をお伝えします。アトレティコ・マドリーは、クラブの多くのサポーターが慣れ親しんできたエンブレムへと戻ることになります。「みんなのエンブレム」は、およそ1週間後にも復活します。現在のエンブレムと共存していますが、7月1日からは大多数のサポーターが望むエンブレムへと単独で移行します。現在のエンブレムの7年間(リーガ1回、ヨーロッパリーグ1回、スーパーカップ1回のトロフィー)は過去のものとなります。アトレティコは多くの面で前を見据えていますが、クラブはサポーターの想いを大切にする姿勢も忘れません。「心にはマーケティングが理解できない理由があるのです。」

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